勤務税理士の思案3。顧問税理士の適性年齢。
高校の時からの友人で、親の後を引き継ぎ、
現在商売をしている友人が2人います。
1人は個人事業、もう1人は法人です。
今年に入り、顧問税理士を変えたようでした。
なるほど経済は適正に循環していますね。
話を聞いていて、気になった事が、
「顧問税理士の適性年齢」という話題です。
勿論、スキルや知識としての適正ではありません。
僕らは今年、36歳に。
60代後半の顧問税理士と付き合うのは「嫌」
というのが単刀直入だったそうです。
何だか友人とは距離を感じましたが、
「嫌」だと救いようがありません。
顧問税理士の適性な年齢というのは、
何歳なのでしょう?
同年齢と付き合いたい
前述した「嫌」な主な理由は、
「自分と同世代や、年齢が近い税理士さんと付き合いたい」
という意味でした。
ジェネレーションの感覚が近いという意味相です。
これは僕も納得。
自分が毎日勤務している先で、毎日毎日、
自分と30も40も離れた人に囲まれていたら、そりゃ嫌になりますよね。
「いやいや、そういう事を言っているわけじゃないんだけどさ」
こんなやりとにも、よくある社内の出来事です。
上場企業でもないので、彼らは税理士さんと直接やりとりします。
そこで何となく、お互いの感覚が微妙にズレていることに、
だんだん不満や不信感が募るのでしょう。
微妙な感覚のズレって、イライラしますよね。
大きくズレていれば即座に修正できますが、
それがわずかな場合は、違和感を感じることが多いです。
多少の事なので気付かず、ストレスがどんどん溜まります。
お互いの年齢が離れている場合、
こういったギャップは自然なことかもしれません。
ビジネスの場合、対等という前提です。
ただ、自分より年齢が上の人間に対しては、
自ずとかしこまるのが普通です。
それが30も40も年齢が離れていれば尚更。
・話をしていて微妙に感覚が違う
・年上の為だから言いたい事が言えない
商売の相談事をする相手に対して、
常に、そして今後もずっとこういった思いを抱く。
それは耐えられないのかもしれません。
税理士もギャップを感じる
顧客との年齢が離れている場合、(大きく年下)
税理士さんはどう感じるのでしょうか?
以前勤務していた事務所では、よくボスが言ってました。
「会社の実権者とのコミュニケーションは、世代や年齢が近い者同士がいい。」
きっとお互いにコミュニケーションにおける
ギャップを感じているんだと思います。
そういう場合は、職員を顧問先に派遣すればいいですしね。
職員に資格があろうとなかろうと。
現在の勤務先のボスもそんな感じの事をいいます。
年下、年上の関係が成立する場合、
顧客の思いを十分に引き出すことが出来ないことは、わかっているのでしょう。
加えて目まぐるしく変わる世の流行も。
しかし一方で、お客さんからすると、
直接税理士と話をしたいという人が多いですよね。
ここ数年、病院へ行く事が多いのですが、
先生ではなく看護婦さんに診てもらうのは嫌です。
先生(医師)に診てもらいたいと思うのは、
たぶん普通なことだと思います。
そうなると、ここでもまたギャップが生まれます。
ギャップを感じる事は普通
ここ最近、書籍やテレビの情報番組でも、
AI時代の到来時、生き残るために普通であれという事を耳にしました。
AIに対抗できる事は、人間らしさである。
だから、ごくごく普通の人間であればいい。
普通の人間が常日頃感じることが、人間らしさだと思います。
同じ世代や年齢に近い人と意思疎通したい事は、
ごくごく一般的でしょう。
勿論、自分と異なる世代の意見や話を聞くことも、
生きていく上、仕事をする上で、大いに大切です。
しかし、自分が頭を悩ましている事や、不安に感じる事は、
話しにくい人に相談する事は、あまりありません。
同じ世代の人と顧問契約したいというのは、自然な事です。
顧客と同年代や同世代というのが、
顧問税理士の適正な年齢なのかもしれません。
現に、お客さんが年をとれば、税理士も年をとる
という光景はよく目にしますしね。
まとめ
年配の税理士の方に敵わない事は、
やはり知識や経験の豊富さという、場数の違いです。
そりゃ自分より沢山生きているから当然だよ、
と言われるかもしれません。
しかし、多くの法令の適用は、
知ってるか知らないかという部分が多くあります。
だからこそ、違う世代の人とのつながりが重要なんだと感じます。