勤務税理士の苦悩22。学生の時に思っていた税理士像。

先日実家に帰った時、税務署より送付された年末調整の書類を目にしました。

今年ももうすぐ母親が確定申告の準備をするのでしょう。

実家は今もまだ、年に一度税理士さんへ申告依頼をしているよう。

12月中ごろから、確定申告の帳面付けをする光景を未だに覚えています。

 

家で毎年決算書やファイリングされた元帳を目にすると、

小学校高学年にもなれば、所得や申告ということは何となくわかります。

世の中にはそういう職業が存在するという事も。

 

高校や大学の時に、税理士という職業や仕事、国家資格を知りました。

(遅いっすよね。)

当時、きっちりされた決算書や元帳をみて、勝手にイメージしていた税理士像がありました。

 

高校の時などは、まだ世の中が分からない無知な年齢です。

その時、自分が抱いていた税理士というイメージと、

実際の僕が経験した税理士はどれほどかけ離れているんでしょうか?

turn color

税理士がすべてを把握している

税理士さんは、すべての取引1つ1つに目を通し、把握しているものだと思っていました。

今でも普段仕事をしていて、そう思っているお客さんは結構います。

1年間の会社の取引内容は、当然目を通して理解しているのであろう。

僕もそう思っていました。

 

しかし実際はそんな事はありません。

 

社員数名の事務所であっても、職員(担当者)という存在がある限り、

担当職員以外、会社の詳しい取引内容は知らないという事は、ザラにある事なのでしょう。

 

銀行は3時で閉店だから、早く帰れていいね。

という事と同じなのかもしれませんが。

 

いかにして全体的に仕事や情報を循環させるのかは、

当然、事務所の所長さんの考え方次第なのでしょう。

responsibility

 

日々の業務は自分がすべて把握する必要はない。

というスタンスであれば、所長自信が隅から隅まで目を通したり、

考えたり、判断したりはしないのでしょう。

 

実際それがいいのかどうかは未だにわかりません。

件数が多い事務所であれば、物理的に不可能かもしれません。

 

しかしどういった状況であっても、

「担当者じゃないと、わからない。」

なんて発言は、所長が言ってはいけない発言だと思います。

 

税理士会の研修でも、登録時研修でも、証票授与式でも、

「税理士の指導、監督の下」

という事が強く言われています。

でも、昔からそうではなかったのだと知ってしまうと。。。。

 

自分がお客さんの立場だったら、絶対に嫌ですよね。

そして自分が税務署の調査官だったら、

とっても印象が悪い税理士だと感じます。

申告書はきっちり作成できる

僕が学生の頃、すでに会計書類は電算化がされていました。

実際に仕事についた事務所の方針では、(今でも)申告書の作成は手書きですが、

知り合いに聞くと、税務ソフトへ直接入力作成する事務所や税理士法人も多いようです。

 

僕も個人的には、法人税申告書や、分離や損失、株式や建物譲渡を伴う所得税の申告書は、

一度手書きで作成する派の人間です。

 

当然、税理士さんはそれらの書き方は知っているだろうと思っていました。

逆に、知らないだろうとは思わないでしょう。

 

お客さんから、よく減価償却の計算方法や計算根拠の問い合わせがあります。

平成19年以降、幾度となく変わってきたため、分かりにくいですよね?

 

僕もそういった問い合わせを受けると、瞬時に解答ができない事があります。

所得税についても、ご丁寧に配当から雑まで、

総合と分離ほぼすべての所得区分がある方の場合、

「あれ?」っとなることもあります。

As expected

 

税理士に限らず、法人税申告書が書けない、所得税の確定申告書が書けない

業界人がいると、お客さんから聞きました。

 

普段申告書の作成では一度手書きで起こしていますが、

それでもやはり、税務ソフトに頼っている部分もあります。

 

それが書けるから立派だ、凄い事だとは、僕も思いません。

それよりも大切な事は、沢山あるのでしょう。

 

ただ、やはり一般的にみれば、税理士さん(や業界の人)は、

「申告書などの書き方や計算は知ってるよね?」

と思われるのは当然だと感じます。

 

あれ?

となったとき、いつも情けないなあと反省します。

人間は忘れるものなので、自分自身、反面教師にしたいと思います。

確定申告時は大残業

大学の時、会計事務所は2月、3月はきっと忙しいのだろうと思っていました。

もちろん、多くの顧問先を保有する事務所では、忙しいのだと思います。

 

しかし、実際には残業というものは経常的に存在。

問題な事は、それが必要、不必要な残業かどうかは問われていない事でした。

 

また、確定申告時期は確かに業務量は増えます。

ええ、僕も若い時は残業しましたよ。

 

ただ、どれだけが本当に必要な残業だったのかはわかりません。

本当は必要な残業かどうか、当時自分に問う事はしませんでした。

ただ残業代が欲しかっただけなのかもしれません。

overtime

 

ここ7年ほど、殆ど残業はしていません。

休みも進んで取るようにしています。

2月、3月もいつも通り定時に退社。

組織人としてはいろいろな意見がありますが、それでも仕事に差し支えがないのです。

まとめ

自分が学生の時感じた事とのギャップですが、

ごくごく一般的なものだと思います。

所長税理士さんがすべてを把握しているわけではないという事は、

いつからそうなったんでしょう?

そこだけは、この先改善されて欲しいと願います。

 

 

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