アパート経営は大変。土地を仕切る事の意味を考えてもらう。
「貸家とアパートを解体して更地にしたい。」
先日、こんな相談を受けました。
築年数が進行した物件を有する方で、
このように考えている方は多くいると思います。
そのような希望を持っているかたは、大抵高齢の方です。
解体費用の捻出が重くなければ、どんどん不動産経営を止めて、
解体した方がいいと思います。
不動産物件の経営は、非常に大変です。
不労所得を手にすることができるも言われますが、
実際のところどうなんでしょうか?
![real estate](https://ryusuke-tax.com/wp-content/uploads/2018/05/IMG_4132-e1527294449485-283x300.jpg)
real estate
賃貸物件はメンテナンスが大変
僕が賃貸している現在のアパートは、大手の不動産屋の仲介ですが、
賃貸物件の異常、点検、修繕がある場合、家主が直接請け負います。
先日も電気系統を直してもらいました。
その際、こんな事を聞きました。
「今はWiFiを完備しても珍しくなくなった。むしろそれが当たり前になった。
何か他に手を打たないと、他と差別化が出来ない。」
5年程前なら、WiFi完備というのは非常に魅力的でした。
ネット無料ですからね。
しかし、これだけ大手の通信会社で大容量のプランが売り出されれば、
その魅力も薄れるようです。
まして、WiFiという単語はすでに珍しいものではなく、
あって当然となりました。
賃貸物件を魅力的にするため、そしてそれには費用がかかるため、
不動産経営の費用対効果は、10年前とは明らかに異なります。
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mark off
維持費が大変
銀行勤務の時、投資物件融資を経験しました。
その1つに、アパートローンがありました。
会計業界に転職してからも、不動産を持つ方は、
融資を受けてアパート経営を始めた方もいました。
当然ですが、相続税の軽減の為です。
大手と一括借上契約であれば、その維持は大手の会社が行ってくれます。
家主は不労所得を手にすることができます。
土地の価額は評価減され、債務も増える。
相続税も軽減され、よかったよかったとはいかないでしょう。
投資物件を引き継いだ方からは、あまりいい話は聞きません。
10年も経てば、大き目のリフォーム、修繕により結構な金額の出費があります。
固定資産税や償却資産税、火災保険などは、毎年の大きな出費です。
昨年、今年のような大型の台風が到来すれば、
多額の修繕は必至です。
それでも投資物件を引き継いだ方は、それを維持していく必要が。。。
10月の台風以来、ここ2カ月程、そんな声をよく聞きます。
土地を仕切ることの意味
ある程度の年齢の方は、今でも土地を仕切る事を好む人がいます。
先祖代々の土地を守りたい。
さて、その土地を仕切る事にはどんな意味があるのでしょう?
土地や貸家、集合住宅は確かに金銭を生み出します。
ただ、自分の死後、それを誰かに継いでもらおうとするのは、
時代が違うのでしょう。
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forgetfulness
「親族に土地や物件を残してあげたい。」
そういった声を聞きますが、なぜ残してあげたいのか?
先祖代々という事は、残してあげたい理由ではありません。
なぜ残したいのか?
よく考えてもらうようにしています。
僕自身も、親族で同じような事がありましたが、
個人的に、固定資産税が課されるものは要らないと思います。
まとめ
10月の台風で、多くのアパート経営をされている方は、
被害を受けたようです。
僕のアパートにも、そこからか家の破片や一部が飛んできました。
清水の海沿いでは、トタンや屋根が剥がれた家が多いようで。
相続対策という名目で投資物件を始めるのも、
もう昔のことなのかもしれません。