勤務税理士の思案9。勤務先のお客さんと顧問契約はしません。
12月に入り、お客さんの元へ訪問した際、
辞めます辞めますと伝えています。
少なからずですが、僕に仕事をして欲しいといった方もいました。
改まった場ではないので、社交辞令である事はわかってます。
勿論、県外へ行くのでそれはしませんが。
さて、もし税理士会や支部も変わらず、ただ所属税理士から独立開業となる場合、
元勤務先のお客さんと契約することは、どうでしょうか?
自分が信頼されたわけじゃない
僕は静岡で独立したとしても、全くのゼロから開業すると思います。
それには、銀行員時代の支店長の言葉がそうさせます。
「君がお客さんと接する事ができるのは、君の力ではなく、
○○銀行の○○(僕)だからなんだ。」
金融機関という、一応はしっかりした企業に勤務している為、
新卒の23歳で若造でも、皆さんよくしてくれました。
僕に大金を預けたり、1億近い融資を託したり。
例え自分のキャラが好かれたとしても、
100%そこの組織に属している事が理由です。
どんなに本気で仕事をお願いしたいと言われても、
それは将来の僕に対してではなく、今の○○事務所勤務の僕に対してです。
僕自身が信頼されたわけではありません。
しがらみは捨てていきたい
一般社会では信じられないかもしれませんが、
僕は勤務した事務所では、料金体系や顧問契約書を見たことがありません。
10年前の新人の時は、そういうのないのかな?
と思っていましたが、昔からの税理士事務所は多いようです。
いやいや、常識的にあるでしょ!
契約書や料金表って。
勤務先のお客さんと顧問契約するのなら、
料金は値下げはあっても、現状以上は有り得ないです。
お仕事の仕方や範囲も、必ず現状がベースとなってしまいます。
それでは、自分が思ったようにできず、
所属税理士の時の枠を超えることができません。
良くも悪くも、サラリーマン時代のしがらみは、
全て無くした方がいいと感じます。
顧問先はボスのもの
それでもやはり、収入が確保されていると、
日常の生活は安心しますよね。
精神的にも。
勤務時代の取引先と契約する人も、多いようです。
もちろん、ボスの許可を受けてですが。
でもやはり、頭をよぎります。
「顧問先はボスのもの。」という事が。
「税理士」という職業が人気があるのかどうかはわかりません。
試験は難しいし、稼げない職業なのかもしれません。
ただ、未だに信頼性がピカイチである事は事実です。
その信頼性が今もまだなお保たれているのは、
長年税理士業界に貢献してきた、年配の税理士の方々がいたからというのも事実です。
顧問先から報酬をいただく事も、僕らがしっかり仕事ができるのも、
ボスが長年その顧問先と、良好な関係の維持に努めてきたからです。
なので、その歴史をいただくような事は、
やはりできません。
まとめ
どんな事務所でも、ボスの対して同じような不満があるでしょうね。
それは省略しますが。。
でも、たまに一緒に顧問先にボスと訪問すると、
お客さんはうれしい顔しますよね?
特にボスと同年代の顧問先は特に。
そういうのって、税理士先生って理由だけではなくて、
彼らにしかわからない、深い歴史や信頼性なんだと思います。