小規模税理士事務所における先輩後輩relationshipの重要性。
本日は職場の後輩と食事へ。
8年半の勤務となりましたが、今までの職場で一番長い期間です。
そしてそんなに長い期間、同僚だったのは初めてです。
さてどんな職場でも、先輩、後輩、上司、部下という関係があり、
その関係性には多少なりとも悩みます。
10名以下の、比較的規模が小さい税理士事務所の場合、
先輩後輩の関係性は、長く勤務できるかどうかに関係してきます。
部署や支店、そして勤務地の異動という事がないため、
仕事のしやすさは、先輩との関係性にかかわってきます。
固定された人間関係
銀行勤務の時はいうまでもなく、必ず2年から3年に一度、
勤務支店の異動があります。
配属先や異動先の支店でうまくいかない人は、実は多くいるようです。
現在勤務している支店で、うまくいかない人間関係も、
配属支店が変われば、人間関係も一変し、会社が楽しくなることもしばしばのようです。
勿論、その逆もあるそうですが。。。
しかし、会計事務所の場合、「異動」というものはまずありません。
もし一生1つの会計事務所に勤務する場合、
その人間関係が生涯に渡って継続することも事実上あります。
10名以下の小規模な事務所では、同僚といえる人間の数が限られます。
また直属の先輩といえる人との相性が、その後の勤続期間と大いに関係してきます。
特に、一番年が違い先輩との相性は、バクチのような所があります。
異なった個体の人間が集まるんですもの。
気が合わなかったり、嫌な人間ばかりでは、勤務を続けることができませんよね。
異動ということがない分、固定された人間関係のなかで、
先輩が占める役割の重要性は、言うまでもありません。
先輩の役割
さて現在の勤務先への転職時、僕は1つ決めていた事があります。
前の勤務先からの反省もあり、もし今後、自分に後輩ができた時、
・目上の人間(ボス)にはしっかり意見をいう
・可能な限り定時で帰り、不要な残業はしない、必要な残業はする
・有給を1か月に1回とり、大型連休には、合わせて有給をとる
・後輩迷う判断は、解答とその理由、そして必ず条文を伝える
・自分が思うまま、感じるまま、自由に処理をする
・自分の意思はブレず一貫する事
という事でした。
ブログでは幾度か書いていますが、上記は必ず一貫しました。
賛否両論はあるかと思いますが。。。
僕は上記の事柄は、その職場の先輩の仕事だと感じます。
なぜなら、新しく就職した人間が行うには、常識的に考えて難さがあります。
そんなことしたら、かなりの確率で袋叩きに合いますよね?
先輩が休みを取らないから、自分も休みを取らないというのはよく聞きます。
ボスにはなかなか意見が言えず、イエスマンになってしまう。
先輩に質問しても、「昨年のを見て処理して!」といわれ、
明確な回答や、その根拠がわからない。
今までの伝統を遵守するあまり、疑問に感じる作業を続けている。
それらを少しでも払拭する為に、自分がまずそうしようと考えました。
だって、先輩が率先して早く帰ったり、有給とったりすれば、
じゃあオレもかーえろ!っていう口実ができますから。
先輩の役割の理由
僕が上記の事を一貫した理由は、自分自身がそれに苦労したからでした。
・何故か皆、定時で仕事を終えなかったり。
・有給を全く取らなかったり。
・前年の処理の準拠では、全く知識は深まらなかったり。
・思う事があっても、ボスや先輩には口出しできなかったり
そういう状況は、もっと上の人間から率先してくれたら。。。
よくそんな思いがありました。
その結果、どれほど効果があったのかはわかりません。
しかし、後輩がうまく立ちふるまうことが出来る環境は、
先輩が自ら整えることだと感じます。
特に、目上のボスや先輩に何も言わない(言えない)場合、
それを目にした後輩もまた、そんな先輩になってしまいがちです。
そういった悪循環はよくありません。
新入社員は新しい気づき
新しい職員が就職することって、奇跡的な事だと感じます。
銀行勤務の時には気づきませんでしたが、新入社員というのは新しい風を吹かせます。
「えっ、こんな事がわからないのか?」
「こんなんをミスるの?」
「自分たちとは世代が違う、感覚が違う、考え方が違う」
僕も新人の時、よく言われました。何でこんな簡単な事を誤るのか?
そして後輩が出来た時、そう思ったりもしました。
しかし、相手が理解できなかったり、誤った時というのは、
自分にとっても確実に新たな気づきになります。
当然それらは指導すべき先輩の力不足でもあります。
他者を教育する力がまだ養われていない事を、
自分自身に悟らせるきっかけになります。
世代や考えが異なれば、自分とは異質の思考に触れることができる、
またとないチャンスでもあります。
後輩との接し方は人それぞれでいい
さて、僕は後輩くんからタメ口で話しかけられます。
彼が入社したすぐは敬語だったと思いますが、
数カ月したらタメ口だったと記憶しています。
タメ口って、あまりいい顔しない人の方が多いですよね。
当初はそれを聞いたボスも注意していたことも。
敬う気持ちはわかりやく、言葉で示せ!という悪しき文化の表れなんでしょうね。
しかし、僕はタメ口であっても気にしません。
勿論、他の会社へ転職した際、タメ口は却下される事が多いことは、
本人に言ってありますし、本人も承知しています。
また、顧客に対しては常識的口調であり、僕が注意したり指導の際には、
おのづと丁寧な言葉に変化しています。
当然、彼にも思慮分別があるのだと思います。
社長や役職がある方、ボスなどにはタメ口はそぐわないと思いますが、
しっかり仕事ができていれば、少なくと同僚の間では、僕はタメ口でもいいと思います。
他人に注意されても、先輩である自分がそれでいいと思えばそれでいいんです。
周囲の意見に左右されず、信じる事は一貫する事は大切です。
まとめ
規模が小さい事務所の先輩後輩の関係性って、重要ですよね?
多くの方は経験しているはずです。
自分自身が後輩の時、もっとこうしてくれたら。。。と考えたはずです。
先輩の立場になったとき、どう振る舞うのが正しいのかはわかりません。
もしかしたら、僕もただの独りよがりだったのかも。。。
でも自分で何かを考えて行動しなくては、何も変わらない事は事実です。