会社を辞めてほぼプータローになって気付く事。人生っていろいろっすね。
最初は同じ志だったのに、今はお互い別々の道という話はよく聞きますよね。
先日、僕のお別れも兼ねて、銀行勤務時代の同期と飲みに行きました。
同期と言っても、僕はあまり大勢でワイワイは苦手なタイプの為、
転職後も連絡を取っていた2人だけですが。
今でも鮮明ですが、14年前の4月、僕らは同じ会社にいたのに、
今は3人とも別々です。
(僕だけ36歳にして、ほぼプータローですが。。。)
あまり良い言い方ではありませんが、人の職業遍歴って時々面白く感じます。
日本では圧倒的に1つの会社に勤務する人が多いのに、
わざわざ大きく環境を変えてまで、路線変更をするなんて。
僕らはなぜ枝分かれをしてしまったのでしょうか?
人生はみんないろいろ
僕らは今年で37歳になり、一般企業で取り返しがつかない失敗をしなければ、
それなりの役職についている年齢だと思います。
事実、今でも銀行に勤務している同期は、役職についています。
1つの会社で懸命に頑張るという事、役職まで登り積める事は相当の努力が必要であり、
それが出来なかった僕にとっては、彼らは本当に素晴らしいと感じます。
今回一緒に飲みに行った中の1人は、昨年銀行から税理士法人へ転職しました。
当然、長年勉強してようやく取得した資格ですが、賞与を含めた給与体系で考えると当然、
銀行 > 税理士業界 です。
転職を知った時には、非常に驚きました。
僕の友人には他にも、
・農協 → 警察官
・金融機関 → 教員
・研究職 → 警察官
・エンジニア → 介護職
・洋菓子店 → 僧侶 ( ←なぜ? )
・医者 → 農家 ( ←医者の方が儲かるのに )
などなどいましたが、人生どこで道を変えるかわかりません。
僕らのように、入社前研修で「さあ!これから頑張ろう!」
とみんなで結束していたにも関わらず、今はみなさん結構別々です。
そしてそれ程周囲に相談することはせず、案外あっさり退職していきます。
勿論、そのあっさり感に到達するまでには、自分自身の中において、
乗り越えなくてはならない大きな障壁があるのですが。。。
ただ、その障壁が一旦取り払われたり、又は乗り越えてしまうと、
自然と後ろを向くような事はしないのですね。
他人を傍観していると、何が路線変更をさせたのか?
とても興味深く感じますが、自分自身も同様であるように、
みなそれぞれドラマがあるんだと思います。
血が通っていなかったのは自分
ここ2日間は、以前より興味があった街中のワーキングスペースで、
500円/日のドロップインを利用しています。
昼食時、静岡の街中でお弁当を食べていると、
なぜか2日間とも、市役所の公務員友人とバッタリ会ってしまいます。
(ここの所、なぜかそういった事が多いです。)
そして彼らから放たれます。
「えっ!仕事辞めたの?なんで!?」
今まで2回転職しましたが、新しい職場を見つけるまでは、
「一体、この先どうなってしまうのか?」
そればかり考えていました。
僕は転職による空白期間は数日のみ。
2回とも次の職場へは3日から5日程度の期間でしたが、
それでも職に就いていないときは、たった数日間だったのに、
自分が社会から外されているような気がしました。
その頃と比べると、今はよっぽど無謀な状況であるにも関わらず、
不思議なくらい危機感や閉塞感、空虚感がありません。
街中のお店って、土日は営業していないお店って意外と多いんですよね?
休日とは全く異なった街の雰囲気、人の流れや表情、吐息や会話、
光の反射や街の香り、行き交う人の年齢層、休日と異なる騒音や肉体労働。
血が通っていなかったのは、他ならぬ僕自身だったのかもしれません。
他者との比較は意味がない
36歳になり、大学の友人、銀行の同期と話していると、
やはり給与の話は自然に発生します。
役職となると、それらりの給与をみんないただくんですよね。
20代でいくつかの会社へ出向し経験を積み、今では重役を任されたり。
海外へ経験を積み、帰国して日本でバリバリ生かしたり。
念願のパイロットになり、国と国を異動したり。
自分が20代の時は、どうしても他者と比較してしまう事がありました。
金融機関にいた時は、
「あいつが○○千万貸出したから、俺もやらないと。」
「あいつのボーナスは自分より多い。他人のノルマ達成が気になる。」
転職してからは、自分の給与水準が、同年齢や他の事務所と比較したり。
若い頃のあるあるなので、仕方ありませんが、
いつの頃か当時のような比較対象の想いはなく、
単純に頑張ってるなーという思いだけになりました。
僕が年齢を重ねただけかもしれませんが、他人との比較が意味がない事に気付くのは、
ある程度の時間が必要だと感じます。
自分が路線変更を幾度かしたり、そこでいろんな思いをして、
自分以外の他人の路線変更やその思いを知るようになり。
他人と比較をしなくなると、本当に人生いろいろだなと感じます。
まとめ
表向きは、みんなあっさり退職を決断するように見えます。
ただ、だからこそ後ろは向かないのかもしれません。
さて、飲み会を開いてくれた同期からは、
なぜか全くおめでたくないのに、お祝いをもらいました。
「あれ?ほぼフリーターの俺に気を使ってる?」
とも思いましたが、実は単純に嬉しかったりもします。
そういう嬉しさを前面に押し出せるほど、
僕はまだ大人ではないのですね。
このお祝い金は、彼が独立する時までこっそりとっておこうと思います。