手書きや自力の記帳が圧倒的に他に補完されない部分

ここ数日間、税務署主催の記帳指導の第1回目が終わりました。

静岡にいた時も希望したのですが、静岡県は地方都市の中では断トツに、

税理士事務所や税理士の数が多く、当たりませんでした。

ええ、静岡って、税理士事務所が凄く多いです。

 

実は記帳指導は、税理士登録後、やってみたかった事の1つです。

誰かに喜ばれる事に、嬉しさを感じるから?

役立っている気がするから?

 

いや、違います。

僕自身が手書きや自力という手段で、

記帳という経験をした事がなかったからです。

 

 

実は手書きで帳簿作成したことがない

税理士事務所に勤務していれば、記帳という作業を日常茶飯事。

他人の懐を拝見する作業というのは、いたって冷静に判断を行う事ができます。

 

自計化導入をした事はある人も多いのでしょう。

経理作業の効率化は、事業者にとって時代の流れであり、

効率化がもたらすものは、良くも悪くも理に適う部分があります。

 

ええ、一応僕もそれらに携わった事があります。

一応、税理士ですから、要所要所の注意事項も知っているつもりです。

 

しかし、実はPCを一切しようせず、手書きで全て帳票関係を完結させたことがありません。

ええ、手書き若しくは、会計ソフトを使用せず、自力により、

仕訳帳や総勘定元帳を作成した経験がありません。

 

そしてその指導経験はもちろんありません。

また、経理経験ゼロの方に、記帳の方法を教えた経験もありません。

 

時代が変われども、最も基礎となる税理士業務に携わりたいと、

以前から考えていました。

手書きや自力は大変で時代にそぐわない

僕は独立前は、手書きという作業が世界で一番嫌いでした。

手書きでなくとも、エクセル等により、自力で仕訳帳や元帳の作成は労力を要し、

そのうち消え去る作業だから。。。と、軽視していた部分がありました。

 

しかし、今は、納税者が望むのであれば、無理に手書きから脱出する必要を感じません。

 

今回記帳指導の為、手書きで65万控除の要件を満たす為の帳簿組織について、

今更ながら復習をしていました。

ええ、相当面倒ですよね。

 

エクセルに打ち込んで帳票を作成したとしても、

そこから自力で元帳や決算書を作成するって、非常にだるいし間違えやすい。

本当に会計ソフトがないと、不便な世の中です。

 

しかし一方で、決算書を作成する為に、何が求められ必要とされているか?

その本質を学ぶには、手書きや自力という事は、理に適っている方法です。

手書きにはすべてのエッセンスが

今回記帳指導を経験し、また僕のプライべートにおいても、

自力で(又は手書きで)記帳を行う方は、まだまだいます。

 

世には小規模事業者・新規開業者に対して、スマート会計を推進する宣伝が多く、

確かに初年度から積極的に導入すれば、後々スムーズに経理を行えるのでしょう。

 

しかし、開業間もない時期、取引も少な時だからこそ、

ソフトに頼らず、手書き又は自力で記帳を行うはとても意義がある事だと感じます。

 

手書きや自力で決算書まで作成したのであれば、

スマート会計よりも圧倒的に帳簿という本質が理解できているはずです。

手書きや自力で行うのであれば、否応なく決算書がゼロからどう作成されていくのか、

認識し把握する事が必須なはずです。

 

手書きや自力という作業は、それをゼロから学ぶことができるので、

本当にいい教材です。

 

もしも開業当初、自力ですべての記帳を完結できたのであれば、

手書きや自力という手段が、その後の経理作業にもたらす効果は歴然なはずです。

 

結局のところ、原子帳票から1つ1つ手作業で仕訳を起こしていく部分に、

エッセンスが詰め込まれています。

それは今回記帳指導を経験してみて、改めて再認識させられました。

 

手書きや自力という手段は、時代にそぐわないのでしょう。

しかし、手書きや自力を軽視せず、効率性と引き換えに、

それらがもたらす効果についても、再度考えてみてもいいのだと感じます。

まとめ

という僕も、数少ない自分の経理はクラウドで自動取り込みです。

ええ、AIってすごいですよね。ラクチンです。

 

勝手に学習して「旅費交通費」って認識してくれます。

しかし、自らの脳みそで旅費と判断する思考と、取り込みを見て「旅費」と確認する思考とでは、

確実に退化が進行している脳の一部があるのでしょう。

 

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