仕事がないから、報酬貰えるから、税理士会の活動に参加しているわけじゃない。

4月に静岡から滋賀県草津市へ引っ越して以降、

草津支部の税理士会主催のお仕事を積極的に申し込んでいます。

 

引っ越しに1か月時間を要したり、5月と8月と、約1か月半程海外旅行へ行った為、

実質的な稼働状況は半年も経過していませんが、

それでも申し込んだ内容の全てを割り振っていただけています。

 

記帳指導や会計ソフト指導、軽減税率の指導や、租税教室と役所の相談員。

 

単純に、税理士が少ないだけかもしれませんが、

地方都市では税理士数第1位静岡支部の時には経験できなかった為、

そういう機会を与えられた事に、心から感謝しています。

 

消費税の軽減税率の記帳指導の割り振りが10件以上あり、ちょっとビビりましたが、

僕が税理士会のお仕事に積極的に参加している理由は、単に暇だからではありません。

 

また、それらが税理士だから行う事ができる!といった王道的な理由でもなく、

税理士の社会的貢献だ!なんて素晴らしい理由でもありません。

まして、報酬が欲しいからでもなく。

 

(っていうか、そういう風に言われると、腹たつわな!くそっ!)

 

僕が参加する理由は、自分で習得した知識やスキル、テクニックは、

他人に還元してこそ、確認が可能であり、確立したものとなり、更に深みが増すものだと気づいたからです。

 

 

自分の知識の披露は大嫌い

会社員の時、僕は自分の専門的な知識を披露する事が大嫌い。

お客様に対しては、可能な限りアドバイス等をしていたつもりです。

 

問題だったのは、勤務先内においての振る舞いでした。

 

試験合格後、5年も登録をしなかったからといって、

指をクワエテジメジメしていたわけではありません。

 

大好きな分野だった組織再編税制やグループ法人課税や、

トレンドと言われる法令は、自分なりに勉強をしていたつもりです。

判例に関する事例集なども、比較的好きなタイプです。

 

しかしそういった啓発活動は、試験に合格している、していないにかかわらず、

会計事務所勤務であれば、ごくごく自然です。

 

ただし、それらを勤務先内で披露する事が嫌いでした。

ええ、1円にもならないのに、なんで無料で披露する必要があるんでしょう。

 

よく勉強会ってありますよね?

 

多くの会社員が疑問に感じる勉強会。

時間の無駄な勉強会。

 

開催意義がわからない勉強会。

みんなやる気もないし、勉強する気もない眠たいだけの勉強会。

 

組織内での勉強会や自分の知識の披露は、とってもストレス極まりありません。

 

自分で進んで勉強しただけなのに、

なんでわざわざストレスになってまで、披露しなくてはいけないの?

 

そんな暗くてネガティブな僕は、ずっと自分の目線でしか仕事をしてきませんでした。

ちょうど2年前の今ごろでしたが、当時は全く異なる業種へ転職活動していた為、

それでよかったのかもしれません。

 

その後、タダのなりゆきで税理士となり、昨年は少なからず相談員を行い、

そこで自分の中のスキルなど、ペラペラだった事を思い知らされたました。

スカスカで単色な僕のスキル

商工会や市役所の一般納税者との接触による質問や相談は、

それ程大した内容ではありませんでした。

 

こんな僕でも10年会計事務所で仕事をしていた為、

そこそこの内容には解答ができます。

しかし、僕が放つ言葉の多くは、会計事務所職員として解答が殆どでした。

 

納税者からの問いかけで、セーフとする理由、アウトとする理由、

フェアーとする理由って、解釈の問題で、正解はあまりありません。

 

税法的、社会政策的、社会通念上、一般常識的、個人的主観、

客観的観念、対外的概念、時代背景など、様々な観点から判断し、説明する事が可能です。

 

ええ、いろいろな食材を口にしていれば、ああ言えばこう言えます。

 

しかし、他人に教えるという経験があまりない僕は、

知識やスキルがオレ色に色づいておらず、ましてそれらに重みもなく、

紅葉のような深みが伴った、色濃いものではありませんでした。

 

いくら引き出した解答が正解で適切であっても、

相手の心に残らなければ、何の意味もありません。

 

ええ、僕も同僚や当時の顧客に対しては、目線を下げていたつもりです。

しかしそれは、あくまでも税務という言葉を少なからず知っている、

同じ環境下の同僚や取引先、そして顧客です。

 

一歩外に出て、全く環境が異なる納税者に教えるという事は、

圧倒的に難易度が増す事を知りませんでした。

我ながら、情けないと思った瞬間でした。

脆い自分のスキルをより強固なものに

社会人になって以降、僕自身も金銭を払い、何らかのレッスンを受けてきました。

 

・水泳のレッスン

・PCのレッスン

・エアロビクス

・税理士資料講座

・セミナー

・英語のレッスン

・太ももと腹筋を割るレッスン

・ミシンレッスン

・裁縫のレッスン

・焼菓子のレッスン

・婚活レッスン(←友人との同行です)

 

ええ、結構これでも活発なんだぜ。

(全部1人で参加しましたが。。。。)

 

全てではありませんが、いくつかの受講に参加していると、

「いや、いや、それじゃないんだよ」的な講座や、

「そういう事が知りたいんじゃないんだよ」的なものも、いくつか経験しました。

 

人によりマッチする、しないがある事は事実ですが、

他人に何らかのノウハウを教授するということは、

経験を重ねるしか方法はないのだと知りました。

 

それを繰り返すことでしか、単色で発砲スチロールのような僕の知識は、

強固で色鮮やかなものにはならないのでしょう。

 

本当は税理士の活動の大きな意義として参加する事が、立派な解答なんでしょうね。

しかし、僕は、他人にもっと上手く還元できるようになりたいと思い、

税理士会の活動に参加しています。

(投稿時間32分で、上手くまとまった!)

まとめ

7月に行った租税教室は、本当にうまくできず、申し訳なく反省しています。

下半身まで大汗かいて、下手にも程があるだろ!と、反省です。

 

しかし機会があれば、再度講師の申し込みをします。

大恥をかいてもいいので、人前で話す事をもっと経験するつもりです。

最新の税務記事

2019.10.01 小規模企業共済とiDeCoの加入検討時に知っておくべき両者の違い

今日の言葉

Damn it!:畜生!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です