僕が税理士試験に官報合格した日の出来事
同業者の方のブログを読んでいて気づきましたが、
今日は税理士試験の合格発表日なんですね。
僕はドライな部分があり、この時期は試験の発表日だった!
ドキドキした!といった記憶があまりありません。
試験勉強も、こんな必殺技などもってないため、
ブログでは税理士試験関係については、まず書くことがありません。
しかし、今日は僕も、今から7年前に経験した税理士試験の合格発表日。
せっかくなので、僕が官報合格をした時のこと、今日はザックリ書いてみます。
(やや暗めの内容です。)
官報合格日は会社帰りの電車の中で
僕が官報合格を知ったのは、会社から帰宅途中の電車の中でした。
もう7年も前になります。
朝から合格を気にすることもあまりしていませんでした。
確か当日は、賞与支給日と重なったからです。
賞与支給日がいつなのか定められていなかった為、
僕らは賞与が支給されるのか、されないのか、いつもドキドキ。
まあ、多分、大体この日だな~といった、目ぼしは付くのですが。。。
賞与も支給されたし、年末の旅行でもかんがえよっかな!
と、ウキウキ電車の中で官報をみていたら、
合格している事が発覚!
賞与ウキウキの気分なんて、即座に頓挫してしました。
はい、僕は5科目合格したら、税理士事務所を辞めて、
他の仕事に就こうと考えていたからです。
ちょうど、30歳になったばかりのときでした。
合格したら辞める気マンマン
試験合格は、新しい門出になると、受験生の時によく言われました。
だから、僕は別の門出にしようと、ずっと考えていました。
・別の仕事や違う業界へ就職しよう
・滋賀県へ引っ越そう(嫁とは既に、当時から付き合っていました)
・留学をしよう
・6か月くらいの海外旅行へ出かけよう
・実家の家業を都合
僕にとっては、どれも魅力的であり、官報合格を1つの区切りにしようと決めていました。
だから特に嬉しさというものはなく。。。
これからどうしよっかな~?と人生の事を考えながら、
使用していた教材を、全て片っ端から、きれいさっぱり廃棄しました。
何となく、合格証書も受け取るのが面倒で、
受け取ったのは、翌々日の再配達でした。
世の中へ発信される合格体験記には、明るい表現が溢れています。
いいな~、そんな生き方もあったんだなあと、ちょっと羨ましく感じますが、
試験合格者の中にも、僕のような人間が一定数います。
直感がいく道を決める
そして年末年始に嫁に相談し、
じゃあ、きれいさっぱり退職しようという流れに。。。
こういう相談は、大抵の場合、他人は興味ないんですよね。。。
だって、自分の人生ではないし、他人の人生に責任もてませんから。
合格を新しい門出に、税理士業界を退職する気満々でしたが、
なぜか翌2月下旬に、改正税法を購入してしまった自分がいました。
ええ、本当に未練がなく、興味がないのであれば、
そんな矛盾する行為はしません。
それが本当に未練であるのか、ただのプライドであるのか、
当時の僕はハッキリとわかりませんでした。
そして今も、はっきり認識できていません。
ただ、1つだけ決めている事は、
僕は自分の直感が行く道を決めています。
新しい門出にしようと決めていましたが、
何かの違和感を感じたのであれば、
直感的に、まだ辞めないでおこうと感じました。
それから5年経って税理士登録し、今年滋賀県へ転居したのは、
プロフィールの通りです。
流された時間も悪くない
結果的に、僕の官報合格は、新しい門出にはなりませんでした。
そして、おそらくは人生の分かれ道だったと思います。
あの時に税理士事務所を辞めていたら、
今は税理士を名乗っていません。
(当時は再就職のため、本気で英語の勉強をしていたのです。)
ただ、皆が同じ方向へ行くときには、
一歩立ち止まって、俯瞰する時間があってもいい事を知りました。
合格して、実務経験が十分になるのなら、
当然、税理士登録を済ますのでしょう。
しかし、それが王道の流れである一方、
そうじゃない人も、世の中には沢山存在します。
1つ大きなものを手にした時に、
即座にさやを外さないで、じっくり考えて流される時間も悪くありません。
(勿論、世間はそれを出来損ないと言いますが。。。)
あくまでも僕自身の見解ですが、
その流された時間からは、いろいろな人生があるという事を教えてもらいました。
まとめ
合格された方は、本当に良かったですね。
新しい何かになればいいかと思います。
そして僕のように、長時間立ち止まり、時間に流され、
やや出来損ないの税理士にならぬようかんばってください。
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