僕の開業初年度の失敗。価格設定に翻弄し疲弊した1年。

本日で確定申告の派遣の当番が全て終わりました。

この時期になると、さずがに2月程混み合いません。

 

さて、独立1年目の僕の事業や確定申告時期は、

数々の失敗を犯してしまいました。

 

目下、僕が即座に考えなくてはいけない問題の1つに、

価格設定があります。

 

僕は価格設定を大きく誤り、

会社員の時よりも疲弊するという大きな過ちを犯しました。

 

 

 

安売りとみられかねない価格設定

HPで価格を定めて以降、僕は既に3回ほど価格の見直しをしました。

 

昨年4月に独立してHPからの初めての問い合わせは、

昨年7月に行った個別税務相談。

 

全く仕事がなかった僕は、

7月、8月、9月と毎月1件の税務相談をHPから受けるだけでした。

 

年明けからは申告時期ということもあり、

税務相談の問い合わせは多くなりましたが、

個別税務相談って、非常に緊張しますよね?

 

事前に状況や相談内容はうかがっていても、

蓋を開けてみないとわからない部分もあったりと。

 

納税者の方から容赦なく、間髪いれず放たれる質問に、

回数を重ねてもドキドキします。

 

そして個別相談は、僕にとって赤字だったことに気付きます。

僕は相談を受ける時は、こんな事に時間をかけています。

 

・事前に相談内容をうかがって調べる時間

・いくつか資料作成

・当日の相談時間

・全ての相談内容を文章化してフィードバック

・5日間は聞き漏らして点を聞いてもOk

 

今までご利用いただいた方は、殆どの方が、

2時間の相談時間を要しました。

 

現在は、2時間で8,000円の料金設定をしていますが、

ドンクサイ僕が上記の事をやっていると赤字に。

 

何処に時間をかけるのか?という問題もありますが、

僕は空中で言葉を交わすだけの相談はしたくありません。

 

個別税務相談は無料で行う方もおり、

僕の料金設定が高いのか安いのかはわかりません。

 

しかし、丁寧に行えば行うほど、

自分が疲弊していく悪循環。

 

気軽に税理士を利用してもらいたいという思いがありますが、

個別相談の料金や内容について、少し改定をしていくべきなのでしょう。

自分価格表に疲弊される

4月以降、月額顧問料や単発の申告料金を、

大きく見直すことにしました。

 

僕は意識して価格表を作成しただけではなく、

自分だったらいくらでオーダーするかといった感覚で、価格を決めました。

 

12年間税理士事務所に勤務しましたが、

税理士報酬は高いと感じます。

 

・作業を行う時間

・脳みそで考える時間

・資料をお願いする or 待つ時間

・何度も検討を重ねる時間

・いろいろ事情がある手間賃

・責任を負う事など

 

税理士報酬は、多くの原価計算で成り立っている事は知っています。

 

友人の税理士さんからは、知識の安売りは良くないと忠告をされました。

 

僕は無料という事は一切引き受けていませんが、

僕の料金設定は、他者から見ると、知識の安売りなのでしょう。

 

そして自分の感覚で作成した価格表によって、

疲弊してしまった僕がいました。

 

価格設定は自分が疲弊しない設定に

問い合わせを受けると毎回疑問に感じるのですが、

なぜ僕を?と、いつも疑問に感じます。

 

一目瞭然ですが、僕はこれといった得意分野がありません。

僕はすべて個人の方しか顧客はおらず、法人は0件です。

 

所得税よりも法人税の方が断然に得意です。

もともと所得税は大嫌いで、法人のグループや再編関係の方が好きでした。

 

しかしHPを訪問される方にとって、そんな事はどうだっていいようです。

 

価格という問題は多少なりとも関係すると思いますが、問い合わせいただいた理由には、

・変わってるから

・面白そうだから

・台湾が好きだから

という理由でした。

 

最終的には、合う合わないといった相性や、

人間的な問題の方が多いのかもしれません。

 

価格設定については、できるだけ利用しやすい金額を考えつつ、

自分が疲弊しない価格にしたいと思います。

 

HPには価格設定の根拠を

一応僕は、4月以降も税理士をやる予定です。

 

久しぶりにCSSをいじって、HPをちょっといじる予定ですが、

料金設定の根拠についても記載しようと思います。

 

安売りはしない、商品は知識、知識を提供する仕事、

とはいうものの、それは税理士側の都合であり、

それらを知らない人にとっては、金額の根拠は想像することはできません。

 

金額表示を改定するとともに、

その根拠も合わせて記載しておく所存です。

 

まとめ

この業界に入って13年が経ちましたが、

未だに僕は、税理士の仕事が楽しいと思えません。

 

本日は、商工会議所で代理送信や相談とは別に、

30件程の申告書をチェックしました。

 

確かにそういった作業は好きです。

でもやはり、今はまだ税理士の仕事が楽しいとは感じません。

 

4月以降の1年は、税理士の仕事が僕にとって、

本当に楽しい事か否か?今後も続けていくのか判断する、

大事な1年になると確信しています。

 

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