仕事も人生も低速でいい。低速コースには低速なりの道ができる。

連休中、地元の友人の所属税理士さんから、

「web発信している税理士は、結局勝ち組なんだよな。お前は違うけどさ。」

という、ややムカッとする笑い話をしていました。

 

察する所、悩んでいるのでしょう。

 

春先以降、自分だけで仕事をする事は大変だなあと実感しています。

自分なりの方法がうまくいかなければ、「努力する方向が間違っている」と言われ。(←オレ)

新しい方法に順応できなければ、今後は生き残れないという烙印を押されたり。。。

 

同じ時期に開業した同業者と比較し、客観的に自分が下であれば、

「人それぞれ」だなんて思える程、人間って強くはないのですよね。

 

僕は周囲のスピード、世の中のスピード、同世代、同年代のスピードについていけない。

だったらいっそのこと、仕事も人生も、低速コースで歩みます。

 

僕はずっと低速コース

僕は人生も税理士としても、かなりの低速コース。

 

好きな人と歩み始める為、静岡から滋賀へ来たのは昨年4月の36歳の時。

約10年も、雄としてケジメをつけることができない情けない人間でした。

 

試験に合格した時は30歳でしたが、登録したのは35歳の時。

 

開業して7カ月間はお客さんができず、法人の顧客はまだ1社なので、

ノートパソコン2台と弥生会計しか持っていません。

ワイドなモニターも無い。

 

顧客数やこなした仕事の数と設備等は比例する事が多いので、

僕は圧倒的に、顧問先を始めとする定期顧客獲得のスピードが低速です。

 

低速で進むために他人のスピード感を排除

周囲のスピードが目に見えて早いと、

流石にビビり、オレやばいかな?と感じる時も少なくありません。

 

しかし、周囲のスピードがハイであれば、無理についていく必要はないよね。

むしろ、自分は低速でいいじゃんと思えるようになりました。

 

日本的同調性圧力により培われた思考により、

周囲のスピードに遅れていると、僕でも必然的に焦りを感じます。

 

昨年たった2ヶ月で断念したTwitterではしばしば、

「〇〇頑張ってます!」、「〇〇成約しました!」、「まだ〇〇頑張ってます。」

という充実ぶりを示す文言を目にしました。

 

そりゃ一人暗い時、焦っている時に、そんな発信を目にしたら、

確固たるスピードの相違を認識してしまう事間違ありません。

 

自分にとってマイナスでしかないSNSという媒体は、

さらっと捨ててしまえば、他人のスピードを日々感じることはありません。

 

低速でも確実に自分で道を作って

低速である事にはっきり言ってそれ程メリットはありません。

稼ぎも悪いし、能率も悪いし、潤うほどの売上もドカンと入ってきません。

 

ただ、例え低速であっても、それなりの道が形成されていきます。

 

現に僕は、ダメだダメだと当初から弱音を吐きながらも、

まだ税理士を続けるています。

 

そして来年もまた、自分で思い描いて続ける気でいます。

 

日本の社会の嫌な部分だなーと感じる部分は、

スピード感をもって、最先端の流れを取り入れた人が正解。

追えないのであれば、やがて淘汰されるという一般社会論です。

 

ええ、決してそんな事はない。

自分が生きている時代がそんな冷たい社会なんてまっぴらです。

 

スピード感がなくても、最先端や即座に時代マッチできなくてもいい。

 

高速であっても、それが模倣であったり、自分のオリジナルでなければ、

本当に満足できないのかもしれません。

 

例え低速であっても、自分の力で思い描いて、確実に道のりを作った方が楽しい。

 

生き方だって低速でいい

僕はいわゆる人生の大きな決断をしたのは35歳の時です。

かなり遅い決断だったかと。。。

 

嫁と付き合い始めた27歳の時に決断していれば、

試験に合格した30歳の時に決断していれば。

 

まだまだ若手税理士として頑張れたのかもしれません。

低速過ぎて、時期を逃してない?と言われた事も。

 

30歳の時に決断していれば、いろいろな意味で今は旬だったのかもしれません。

ただし、今のような「オレ絶対これしない、オレはこうしていきたい。」

という思いは、無かったのかもしれません。

 

若い内に結婚した方がいいというのは、生殖機能の側面からは事実。

しかし、30歳に入ってからの低速な恋愛は、

若さだけのが頼りの20歳代の尖がった恋愛では経験できない事も。

 

今後もし、もう少し僕にも頑張ろうとする余裕が生まれるのなら、

低速には低速なりの戦い方を身に付けていく所存です。

 

まとめ

人生も仕事も、低速で結構・十分です。

 

こんなことを書きながらも、足元がぬかるんでいる僕は、

冒頭の「お前は違うけど。」という言葉にカチーン!

ええ、そうですよ。どうせオレは低速ですよ。

でも低速で何が悪い!

 

自分が低速であるがゆえに、低速コースを歩む第3者の事を理解できる時もあります。

 

そんな立派な事を考えつつ、明日はいい天気だから仕事は止めて、

彦根まで低速ロードバイクを走らせようと楽しみにしています。

 

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