独立後の内憂外患。大きな案件に携われない憂鬱。
令和2年の今年は、税理士らしい仕事をした1年でした。
4月に開業2年の迎えましたが、1年目は遊んでいたので、
本当に仕事をしたのは、1月の確定申告からでした。
自分の当初の予定では、お客もなく廃業しているつもりだったので、
今なおブログを書いている事自体が想定外です。
しかし、思っていた通りの事や想定内の事もあります。
開業したら、絶対にこうなるだろうとわかっていたこと。
会社員(所属税理士)の時のような、大きな法人の案件、難易度が高い案件、
教科書に出てくるような組織再編税制等に携わることはないことです。
なれないなー
本当は大きな案件に携わりたい
少し前に所用で銀行の時の同期に電話。
2年前に資格取得した事で、地元の税理士法人に転職しました。
話を聞いていると、複数人の税理士を抱えた大手の税理士法人の案件は面白そう。
13年この業界にいる僕は、たかだか2年で追い抜かれてしまいました。
ええ、そういうのって、直感的に何となくわかります。
低速である事は自分の責任だけど、本音は悔しいよね。
今の目の前の事をもっと大切に。なんて正論を言われて、
「はい!そうですね!」なんて笑顔でいられるほど、僕は大人ではない。
自分が経験していない事、そしてこれからも経験できない事を、
グングン吸収している人間の口調は、どこか生き生き感があります。
何度か触れていますが、僕が開業税理士に興味がなかったのは、
大きな案件や小手先でない難しい案件に携わりたかったからです。
僕は性格が悪いのか、根本的に他人より上に行きたい人間です。
だからこそ、他人の事を気にして落ち込むのかもしれません。
人間の本質部分は、例え会社員を止めても、
未だに変わる事がありません。
この先続けても、きっとそれは変わらないでしょう。
(やり方次第で人それぞれだと認識しています。)
開業して1人でやっていくなら、大きな案件はできない。(大きなリスクはやらない)
わかっていましたが、本音はモヤモヤした思いが常につきまといます。
仕事の難しさは甲乙ない
とモヤモヤしていたのは、実際今年夏まで。
個人の税務相談を実施していると、別の意味で頭を悩ませる事が。
家族背景や過去と将来の人生まで考慮し税務相談する事は、
選択方法が無数に存在し、正解がなく悩んでしまう事がしばしば。。
外形標準課税、非適格組織再編、移転価格税制も頭を脳みそを使うけど、
個人が抱えるあらゆる税務相談に、1人でスラリと流暢に対応するのも、
相当難しいものだこの1年で実感。
個人の問題は、必ず絶対値がない相続と贈与に抵触するので、
潤骨な腕前と豊富な経験、そして時代の流行を経験する意欲が求められるのだなあと。
個人1人だけで仕事をする事と、大きな組織で仕事をする事は、
仕事の質や量、難易度、経験値を大きく異なるのでしょう。
ただ、どちらが難しいのかというと。。。
甲乙をつける範疇の次元ではないのだと認識しました。
優劣をつけようとしていた事自体、浅はかでした。
開業税理士になってみないと、わからなかったことです。
それがわかっただけでも、この1年は価値がある年でした。
今後は個人をメインで
本当は、法人税や相続税の方が好きですし、個人より法人の方が得意です。
それは今後もかわらないのかもしれません。
11月に初めて法人の申告をして実感したのは、
やっぱり法人税は楽しいということです。
遊び呆けた勉強不足の効果により、
税率改正や事業税の改正も知りませんでしたが。。。
改めて分厚い逐条解説を読むと、所得税よりも頭に入りやすい。
所得税って、内容が深くて難しいです。
地元に居た時に、高齢の税理士さんは、
「所得税こそ税理士の仕事の醍醐味だよ。」と言っていた意味が、
今は少しだけわかるような気もします。
しかし今後は、個人の所得税をメインに仕事をしていきます。
税理士試験で所得税法を受けていませんが。。
世間では様々な事があり、不謹慎かもしれませんが、
今年はそう思えるようになった、本当に良い1年でした。
まとめ
12月31日の今日は、草津や守山でも積雪が!
雪ですよ、雪!
静岡生まれの僕は、こんな光景をみるのは初めて。
静岡のような冬でも温かい所は、雪なんて降らないからさ。
雪道って滑るんですね。
意外にも、雪がフンワリしていてテンションが上がりました。
昼くらいにコンビニまで行ったら、溶けた雪が上から落ちてた!
積雪が予想される日は、車のワイパーを立てておく事を38歳になって初めて知りました。
ああでもやっぱり台湾に行きたいよね。
僕は台湾に行くためだけの為に、
来年も税理士をやっていきます。