重要な改正事項の説明はタイミングと反復の繰り返し。
先日お客様から雑談の最中、
「PDFの請求書ってプリントアウトだめになるんでしょ?」
「適格請求書って何?」
という話題が。。。
僕は大切な改正事項は、早めに何度か告げています。
しかし、何度告げても忘れられてしまうことも。
ちょうど2年前に説明したインボイス制度。
昨年から説明していた電子取引の改正。
あれ?もしかして、全然伝わっていなかった?
軽減税率なんてどうでもいい
軽減税率とインボイス制度は当時に制定。
当初より、インボイス制度は大きな問題が。。。
と言われていましたが、あまり触れられることはなく。。
テイクアウトが8%で、酒やみりんや調味料何とかで、
分かりにくい。とニュースを台湾からよく見ていました。
税理士の情報誌等では、経理の手間が増えて何らかんたらなど。。。
手書きで経理をしたり、消費税申告書を作成するわけでもあるまい!
軽減税率なんて、どうだっていいと思っていた人もいたはずです。
そしてほら、案の定、何も不都合なかったじゃない。
申告に関しては。
問題はインボイス制度ですが、昨年から何度か説明していたものの、
「何それ。あたらしいドラクエの呪文?」という反応がしばしば。
あと2年後のことなので身近でもなく、
想像できないのかもしれませんが、
大きな改正事項を理解していただく事の難しさを覚えます。
電子取引の改正は重要
電子取引の改正も、実務では大きな影響があるはずです。
当初は、なぜこんなくだらない改正をしたのか。疑問が。。。
顧問等ではありませんが、今まで関わった事業者からは、
会計帳簿や会計書類を、そもそも書面で打出ししていない方が多数。
書面出力が原則である事を知らない方が多いようです。
会計事務所からPDF化した元帳や決算書をもらうから、
請求書等含めて紙出力をするなんて聞いていない。
となぜか僕に怒る方も。
もちろん、電子帳簿保存の届け出を提出しているはずありません。
明らかに中途半端なペーパーレス化を推進した税理士さんの功罪です。
何度か説明等はしていたものの、結局そのままスルーされてしまい、
この10月を迎えてしまいました。
帳簿の保存制度は、やや軽視されがちな傾向が。
面倒な事になるだろうなあ。
と、友人の税理士と今年初めに話していましたが、
結局あまり対応を考えていない方が多いようです。
税額や利益に直接影響しない改正は、
あまり注目されることがないように思います。
説明はタイミングとコツコツ
コロナウイルスも同様ですが、人間なんて結局、
のど元過ぎれば何とかかもしれません。
大切な事を伝えるには、早すぎず遅すぎず、
タイミングと声量が必要だったのでしょう。
また、ある程度段階を置きながら、
コツコツと声掛けをしていく他ないのでしょう。
もうかれこれ10年程前、株式譲渡益課税や配当金の税率が、
10%から20%にアップする際、知らなかった!という方が多数。
中には、なぜ知らせてくれなかった!という方も。
若かった僕は、知らせて一体どうなるよ?
そんなの投資家であるあなたの責任では?
という思いでモンモンでしたが。。。。
大学の時に、株式譲渡益は平成元年以前、
非課税だったと講義で知りました。
非課税だった株式譲渡益がこれから課税に。。。
当時は大変だったのでしょう。
大切な事は、やはり何度でも伝えるべきだったのでしょう。
重要な事は、何度でもコツコツ伝えるに限ります。
まとめ
最近の僕は税理士の仕事が全然楽しいと思えず、
またかよ、めんどくせー。と思う事がしばしば。
そこで先日は神頼みのため、
粟餅を食べるついでに北野天満宮にお参り。
しかし、到着すると学問の神様であった事が発覚し、
神様間違いをしてしまいました!
(僕は関西人でないので知りません。)
神様も容易には協力してくれないと実感できます。