本日は税理士登録から丸5年。税理士登録して変化したこと。
税理士登録からちょうど5年経ちました。
税理士登録するというイベントは、
税理士試験合格よりも、
自分にとって非常に大きな壁でした。
5年経っても、自分自身は何ら変化しません。
そうそう簡単に、人生観変わったら忙しいでしょ。
しかし、仕事に対する意識は変わりました。
日本国民の納税者の為に役に立ちたい!
なーんて、表向き仲良しこよしのクソな事は思いません。
その代わりに、申告納税方式による国税の納税義務について、
大切なことを伝えていこうと思うようになりました。
今年美味しかったもの、その2。
広島の宮島の黄金穴子丼。
証拠なんてないです。は意外に多い。
「通帳に振込された金額が売上です。」
と納税者から告げられた時に、
僕は「Yes,sir」と返答しません。
勿論、全ての方に対してではありませんが、
基本的は「なめとるのかあ!証拠を見せろ!」といいます。
「証拠を提示しろ!」と依頼すると、
ムっとされる方もいます。
「証拠などないわ!振込金額が売上だ!」
と頑なに主張する方もいます。
(僕も頑なですね。)
新規のお客様、相談者、顧問先様や、
また税務署の記帳指導では、
「(いわゆる)売上の証拠なんてあるわけないじゃん。」
とあたかも正論のように答える方もいます。
そして非常に性格が悪い僕は、
「残念です。売上除外・売上隠蔽は、重加の対象です。心より残念です。」
と脅すと、大抵の方はひるみます。
辛くも僕が税理士試験1科目の合格科目で、
わけもわからず必死で覚えた理論の出だしは、
申告納税による国税の納税義務者(期限内申告書)でした。
僕のような万年ゲイのおっさんが、
日本の税制の恩恵を受けることは絶対にありません。
それは昨日発表された税制大綱が物語っています。
どんなに頑張って税理士業に真っ当しても、
自分自身が税制の恩恵を受けることは、
きっとこれからもありません。
だから馬鹿馬鹿しく思えてなりません。
料理人が料理するけど、自分は絶対に食べたらだめ!
なんて言われたら、馬鹿馬鹿しいでしょ。
僕は仙人ではないので、
他人のためになどとは考えません。
故に、赤の他人である納税者の役に立ちたいだなんて、
これからも一切思いません。
その代わりに、せめて仕事で関わる方に対しては、
税金に対する大切な考え方や、
公平性や申告納税方式の意義について、
可能な限り伝えるよう努めています。
税に関して大切なことを伝える
開業して3年半になりますが、
周辺の税理士と比較すると、
それ程多くの納税者と接してはいません。
しかし、それなりに仕事をしていると、
平気でルール違反をする人もいることを知りました。
平気でとは、ルールを認識していながら、
忙しい。よくわからない。という理由で、
そのままにしてしまったり。
また、そもそもルール(義務)を知らずに、
権利という恩恵だけを受けている方も。
YouTubeの情報が100%正しい!
と認識してしまう方も。
とはいうものの、僕自身も会計事務所勤務するまで、
今知っていることの殆どは知りませんでした。
今は運よく税理士という職業に就いているので、
税金の公平性に関して、
大切な事を伝えるように心がけています。
申告納税は、良い制度だと思います。
インボイス制度も、良い制度だと思います。
申告納税すべき消費税額を、
今までネコババしていたことは、
純然たる事実だからです。
税制改正にはきっと、
あらら、それ毒まんじゅうだったわ!
って事も当然ありますよね。
せめて毒まんじゅうを喰らうことがないように、
伝えるべきことを伝えていこと思うようになりました。
それが税理士登録して、
5年を経た後の、目下の考えの変化です。
まとめ
暗号資産の課税漏れって、
おびただしい程にあるんだろうと思います。
おそらくは近い将来、申告漏れ対象者を、
簡単にすっぽ抜くシステムが創造されるのでしょうね。
だから伝える事って大切だと考えています。
暗号資産やNFT取引など行わずに、
真面目にコツコツ働くことこそ、
真っ当な財産形成貯蓄だと実感しています。