読者の質問に答えるコーナー。独立開業するために実務経験よりも必要なこと。

先週オンラインセミナーの行った際、

開業する為の経験値についての話になりました。

このクダラナイブログにも、

実務経験なしで開業できるのか？

会計事務所経験が少なくても大丈夫か？

というお問い合わせが来ることがあります。

関西にはもっと立派な税理士さんがいるから、

彼らに聞いた方がいいのに。。。

アホな僕に聞いたらダメでしょ。。。

僕は会計事務所経験が13年程だったので、

それらの悩みを理解することはできません。

しかし、開業するために、

最も大切なことはハッキリわかります。

強い職業倫理が備わっているかどうかです。

どんな職業にも職業倫理がある

僕の最初の就職先は金融機関でした。

毎日担当地区の小売業の集金があり、

週1回、多額の小銭の収集が。。。

袋一杯の小銭ですので、

お客様はそれがいくらなのか把握していません。

支店に持ち帰って、恐怖の有り高入金でした。

（あくまでも当時は。。。）

支店に帰る際、僕は100円、200円を

抜き取ることもできますが、そんなことしません。

当然ですが、職業倫理があるからです。

あらゆる職業には、職業倫理があると思います。

危険物に精通している方でしたら、

材料が揃えば、簡単に爆発物の製造も可能。

毒物を扱う方や医療関係者だったら、

命を操作することも可能でしょう。

その他にも、研究者、弁護士、教員、公務員、看護師、

客室乗務員、パイロット、薬剤師など。。。

責任の多寡ではありませんが、

強い職業倫理が要求される職業も多いでしょうね。

しかし、殆どの方が職業倫理があるから、

社会に反する行為はしないと思います。

ゴミ収集してくださる作業員の方も、

「今日はめんどくさっ！」と思い、

収集しない。なんてことはしないでしょう。

（僕ならするかも。。。）

税理士も同様だと思います。

100%の装備はあり得ない

経験値が少なくて独立しても大丈夫？

と問われた際、偉そうに上から目線で２つ回答をしています。

１つは、「これ申告して！」とメニューを依頼された際、

その食材の調達から調理方法、料理の完成まで、

ゼロから自分でどうにかすることができれば、

いいんじゃない？と告げています。

未知なる食材の場合、

どうにか自分で調理方法を描くことができるのなら、

いいんじゃない？と答えています。

僕は年会計事務所経験がなかったら、

自分でどうにかすることは、

恐らくできなかったかもしれません。

わからないことに直面した時、

その対処方がわからなかったですし、

初めて方、初めての業種の場合、

相手に何を要求すればいいのか、

自分だけではわからなかったのです。

しかし、そんなことはどうにだってなるでしょう。

100%装備を固めて出陣なんて、

昔の武将だって無理だったですし。

その時々の自分の状況や背景に応じた、

その時々の場数を踏むしかないのでしょうね。

（だから僕は、タックスヘイブン税制や

　グループ通算制度は対応できません。）

それ以上に大切なことは、

職業倫理が備わっているかどうかだと感じます。

強い職業倫理があるかどうか

開業してもうすぐ5年目になりますが、

真面目な納税者が多いことを実感しています。

一方、自分にとって都合がいいようにしたい！

と堂々と発言する方も一定数遭遇しました。

（敢えて言葉を濁しています。。。）

自分にとって都合がいいようにしたい！

という意向の方とは、僕は取引しません。

既存のお客様であっても、

「お世話になりました。」と、

自らさようならをします。

やっぱりダメことはダメです。

自身の懐が痛むと、自分にとって都合がいいことは、

あたかも当然で正論のように勘違いしがちに。

これは普段の僕自身にも言えることです。

しかし、なぜダメなのかと理由を問われるのなら、

それは真面目に働いて納税している方からしたら、

不公平の何者でもないからです。

法令は何んとでもなってしまう事が多いからこそ、

自分さえ良ければいいという考え方は、

大人として駄目でしょうね。

だから、独立開業で大切なことは、

強い職業倫理が備わっているかどうかです。

それがあれば、きっと大丈夫だと思います。

 まとめ

以前、個人の方の仕事用クレジット利用名に、

DMM（今はFANZA）の摘要がありました。

金額からして、間違いない！

僕も利用しているから、間違いない！

（僕はゲイだから、男優さんを見ています。）

ちょっと意地悪をしたくなり、聞いてみました。

オレ「DMMって何ですか？ご商売ですか？プライベート支出ですか？」

たたみかけるオレ「事業関係支出の場合、その内容を教えてください。」

納税者「それはプライベートです。経費ではありません。」

模範的な回答でしたが、

ちょっと期待したりもしていました。

もしかしたら、僕は、

職業倫理が無いかもしれません。