LGBTの個別税務相談で必ず伝えるようにしている事。ゲイとして堂々と生きて欲しい。
7月、8月にLGBTの方に対し、
個別税務相談を行いました。
昨年4月以降もゲイ税理士を公開してから、
しばしば、ゲイの方から相談があります。
今まで相談を受けたゲイカップルの誰しもが、
遺言書を作成していませんでした。
きっと様々な事情があるのでしょう。
ただ、1つだけ全ての相談者に発することがあります。
ゲイとして、堂々と生きて欲しいと願います。
ハラケイ。
いい男だわあ~。。。。
1円たりとも親族にあげたくない!
この10月から、西島秀俊、内野聖陽ダブル主演の、
きのう何食べた?シーズン2が放送されます。
シーズン1の中で印象的だったセリフの1つに、
西島秀俊(弁護士)のゲイカップルのクライアントが、
「1円たりとも自分の親族(親や兄弟)に財産を渡したくない。」
という文言した。
僕も自分の親や兄弟には、
1円たりとも渡したくありません。
(そんなに財産ないけど。。。)
まあ!なんて親不孝なの?
と思う方もいるのでしょうね。
しかし、自分が愛する人を門前払いする親に、
自ら進んでお金を渡したくありません。
親や兄弟の世話をするために、
僕は生まれてきたわけではありません。
それよりも、愛する人相方を大切にします。
だから、1円たりとも渡したくない。
という思いは、大いに理解できます。
その為に公正証書遺言です。
遺言書は絶対に必要
順当にいけば、親は先に逝去するでしょう。
兄弟であれば、遺留分はありません。
しかし、僕らは相続人になれません。
ええ、特別縁故者なんて期待していたら、
人生が終わってしまいます。
そのために、公正証書遺言です。
相続人不在認定が恐怖だから、
全部包括遺贈による遺言です。
だってさ、いつ何時、
何があるかわからないじゃない。
異性間であれば、当然に移転する財産が、
僕らは一切、享受することができません。
あかの他人のですので、当然といえば当然ですが、
これを不公平だ!と発言すると、
くそむかつく正論をかざされるので、
たまったものではありません。
2人で本当に夫婦同然の生活をしているなら、
公証人役場で遺言書を作成して、
現行の法令を正当に利用すべきだと思います。
ゲイカップルは遺言書を作成するべきです。
勇気をもって堂々と!
ゲイカップルが共に生活をする場合、
異性間夫婦と比較すると、
確かに煩わしい部分があります。
・連帯債務(ペアローン)住宅ローンの問題
・共働き夫婦間の金銭問題
・生活費の資金やりとりの問題
・不動産賃貸契約
・病院の保証人、付き添い などなど
通常の夫婦間であれば何でもないことが、
同性間というだけで、
様々な障壁が存在することは事実です。
僕ですら、腹立たしくなることがありますよ。
だってさ、異性間なら、すんなり認められるに、
同性間だから贈与だ!
なんて癪に障るじゃない。
それでも勇気をもって、
一歩踏み出してほしいなあと思います。
法制度は全く整備されませんが、
もっと堂々と生きて欲しいと感じます。
僕が金融機関勤務の頃、
職場の同僚数名に初めてカミングアウトしたのは、
10年以上前の24歳の頃でした。
その頃から、周囲は僕を温かい目で見守ってくれました。
運がいいだけだったかもしれませんが、
世間はそれほど自分の事に気にしませんし、
冷たい人間ばかりではありません。
ゲイカップルとして長年共に暮らすのなら、
勇気をもって、堂々と生きて欲しいと願います。
まとめ
19歳の頃に付き合っていた男性が、
同性愛が法令で禁止されたら、
ゲイとして喜んで罰っせられましょう。
と言っていました。
彼は結婚して子供がいますが、
今もそう感じているのでしょうね。
しかし、今はもうそんなご時世ではないので、
堂々と生きればいいと思います。
堂々と生きて欲しいと感じます。