GW特集ゲイの深淵シリーズその9。Distress of ゲイの嘘のあるある。嘘が自分に牙をむく。

ゲイの人生は、嘘で塗り固められた人生だ。

少なくとも、僕はそうだ。

 

自分の人生は、概して50%の嘘で形成されていると断言しても、

おそらく過言ではない。

 

しかし、それは集団生活を営む上で、

僕らの世代では有用かつ絶対的な手法だった。

 

ええ、わかっていますよ。

オレはわかってますよ。

 

目下、多様性は表向きですよ。

 

男好きだぜ!なーんて唱えると、

大抵の人の心の中は特異な反応ですよ。

 

やがて僕らは心の般若を忍ばせるのですよ。

 

そうしているうちに、いつしか、

意識しなくても、噓をつく能力を養われる。

 

しかしながら、今はハッキリとわかります。

嘘をつく人生では、誰の信頼も得られません。

 

 

 

 

港でイチャイチャしちゃいました!

 

ゲイのあるある 架空の彼女

親につく最もポピュラーな嘘というと、

架空の彼女の設定だろう。

 

女性という分かり易い対象が存在すれば、

親は自分をゲイだとは疑わない。

 

オレも架空の彼女設定を両親や友人に宣言していた。

 

実際に女性と付き合ったこともあるが、

女性に興味がなく、女性そのものにオレの下半身は反応しない。

 

だから女性とのセックスはいつも困難で気分も悪い。

故に長続きしない。

 

オレは基本、抱かれたいのだ。

だから抱く側の男になることに拒絶反応極まりない。

 

しかし、架空の彼女はいつまでも彼らの中に存在する。

 

そして、その都度適当な名前を名付けるので、

誰に何の序列を告げたのは混乱してしまう。

 

目下の架空の彼女の名前は何だったのか?

即席で名づけるので、深いことは考えないのだ。

 

親はガツガツ聞いてくる。

 

彼女の年齢、職業、いかにして出会ったのか。

そりゃ普通の親なら聞いてくるでしょうね。

 

そしてそこには、結婚というイベントも登場する。

子供ができらた結婚しなきゃね。とオレの母親は言った。

 

うざい、うざすぎる。

 

残念ながら、男と肛門性交しているオレには、

そんな当然のイベントは一生必然に到来しない。

 

しかし、当該苦悩は全てオレの責任だ。

 

2年前にカミングアウトした際、両親は激怒した。

当初はその理由は不明だった。

 

オレからしたら、「だってえ、しょうがなあいじゃない。」

という和田アキ子のフレーズが流れたが、

事はそう簡単ではなかった。

 

もはやオレは、実家には帰れない。

 

これは予測だが、両親が怒った理由の1つには、

今までもオレは何だったのか?という思いがあるのだろう。

 

39年間(当時)嘘を継続してきたので、

両親からしたら、一体、何が本当のオレなのか、

全く不明瞭になったのだろう。

 

確かに、今まで見てきた姿が全て偽証だったとしたら、

そこにあった信頼関係など、即座に崩壊するのだろう。

 

オレのカミングアウトの失敗は、

長期間の嘘に起因する部分も大きいはずだ。

 

だから嘘は良くない。

嘘の人生は良くないのです。

 

ゲイのあるある カモフラージュ彼女

オレには大切な大学の友人がいる。

サークルの連中だ。

 

大学に入学して直ぐに、

同い年のサークルの女性と仲良くなった。

 

昨年旅行したオレが大好きな佐賀県武雄市の女性だ。

いいところですよ、武雄温泉、最高。

 

オレから付き合ってください。と告げたが、

当然、好きではなかった。

 

いわゆる、仲が良い女友達そのものだ。

 

もしかしたら、女性と付き合えば、

ゲイではなくなるという希望を抱いていたのだ。

 

反実仮想の実現の暁には、

普通の平凡な人生のイベントを手にすることが可能。

 

これは願ってもない状況だ。

またとないチャンスだ。

 

そこでオレは、好きでもないサークルの女性に告白し、

付き合うことになったのだ。

 

カモフラージュ彼女は、その後も2回繰り返した。

本当に最低な人間だ。

 

お互い一人暮らしということで、

性的な状況になる為に、さほど時間を要しない。

 

そうだ。

ここで試練その1の到来だ。

 

ゲイにとって、女性とのセックスは大きな関門だ。

ここを乗り越えなければ、普通の成年男子をまとえない。

 

別に女性とのセックスが初めではなかった。

大丈夫だ。

 

オフィシャルなマニュアルは頭に入っている。

オレは暗記は画像で覚えるタイプの人間だ。

 

税理士試験の理論も、理論ノート見開き2ページを、

画像で覚えてしまえば、暗唱する必要などない。

 

しかし、予定日の朝から、相当の憂鬱だったのだ。

そして、オレはできなかったのだ。

 

ノーマル男子は、彼女との初夜を迎えた際、

ドキドキ感、ワクワク感があるのだろうか。

 

オレは高校の古文の授業並みに嫌で嫌で仕方がなかった。

 

付き合って1か月、2カ月なにもしないことに、

彼女は悩んでいたと、後から友人に聞いた。

 

できるわけがない。

オレにはその気がないのだ。

 

そして1年生の秋には別れてしまった。

若かったとはいえ、自分勝手で相当ひどいと思う。

 

卒業までの4年間、

彼女とのサークル内での距離感は常に微妙だった。

 

噓をついたオレが悪い。

 

半年間の付き合いだったが、彼女の半年というの時間を、

オレのワガママな嘘が台無しにしたのだ。

 

卒業までに、彼女とは心から談笑したことがない。

全ては噓をついたオレ悪い。

 

自分だけではなく、他人まで巻き込んでしまったのだ。

 

自分のエゴの為に、他人の人生を巻き込むことは良くない。

 

だから噓は良くない。

良くないのです。

 

 ゲイのあるある 架空の奥様

滋賀へ転居する前に、オレは両親に言った。

「結婚したい女性と滋賀で暮らして、滋賀で開業する。」

 

会計事務所を退職する前に、オレは事務所のボスに言った。

「結婚して転居するので退職します。」

 

カミングアウト前、オレはしばしば顧問先に言った。

「妻とは暮らす為に滋賀に来ました。」

 

滋賀に来た当初、オレは通っている床屋に言った。

「来月簡単に、相手の両親と結婚の食事会をする。」

 

開業当初、オレは草津支部の同世代の税理士さんに言った。

「妻が生活費を殆ど出している。」

 

妻など存在しない。

全くの嘘だ。

 

彼らの殆どは、俺がゲイであることを知っている。

 

直接オレから「I’m being ゲイ。」とは伝えていない方も、

オレがゲイだと認識している人も沢山いる。

 

当然、このクダラナイブログとHPからだ。

 

疑問だ。

想像以上に疑問だ。

 

オレついてきた嘘を、どう思ったのだろうか。

 

平気で噓をついてきた故に、

オレが発する言葉など、信頼に値しないのではないか?

 

常々その恐怖感を拭えない。

しかし、これはオレが悪いのだ。

 

オレ自身が招いた必然だ。

 

だから嘘は良くない。

良くないのですよ。

 

 まとめ

こうやって列挙すると認識できますが、

嘘をつくその心理の起因するとことは、

結局は自分自身の問題です。

 

明らかに、社会や他人の責めではなく、

自分自身の問題だったことが明らかです。

 

ゲイという事ができない。

ゲイだと知られたくない。

という分かり易い大義名分を免罪符にして、

自分勝手に噓をついてきたのは、明らかに自分自身の責任です。

 

なぜなら僕の相方は、

学生の時にさっさと両親にカミングアウトを済ませたからです。

 

嘘などついて生きていないからです。

 

昨日から相方と小浜へ行き、

夕食の途中、喧嘩をして険悪な雰囲気に。。。。

 

しかし、噓をつかない相方が大好きです。

僕は彼のことが大好きで仕方ありません。

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