GW特集その2。教養としての無責任で押し付けの多様性について。

ここ10年で僕らを取り巻く環境は変わりました。

 

実は男が好きです!と宣言しても、周囲はその内心は別として、

表面上は揶揄してはいけない空気が常識的となりました。

 

LGBTQに理解を!というスローガンも目立ち、

一般的には生きやすくなってきていると言われています。

 

しかし、当事者の僕はそれを冷めた目で見てしまうのです。

 

僕が今まで知り合ったゲイの方(20代から60代)の方の悩みの深部は、

そこではなかったような気がします。

 

それは僕自身も数年前まで同様だったのですが。。。

 

そして、いかに対峙し自分自身で折り合いをつけるのか、

そのから抜け出すまでに、深く悩んでいたと思います。

 

 

僕らの悩みはそこじゃない

20代の時、知り合った60歳目前の男性がいました。

 

彼は(当時)概ね20年程ともに生活している男性がいたようで、

ゲイとして文句が無い幸せな生活を送っていたようだったのですが。。。

 

40代くらいの時に、人生に悩んでしまったようです。

自分では生物学上のどうしようもないことに、相当期間悩んでいたようです。

 

その40歳以上を迎えると社会では、

家族を形成しているかどうかが色濃く差がでるからと、

当時話されていた記憶があります。

 

僕は当時まだ社会人1年目程度だったので、

その内容の真意を聞き取ることができませんでしたが、

今となってはよく理解できます。

 

連休や土日は可能な限り、スーパーに行かない様にしています。

イオンモール等はまず行きません。という話を、

子供を持てなかった女性の知り合いとすることがあります。

 

僕の場合は、嫌だなあ。あまりいいものではない。程度ですが、

女性の方の場合、一層辛い事なのかもしれません。

 

男の僕には信じられませんが、世の中では、(特に女性同士や女性オンリーの職場の場合)、

驚愕してしまうくらい酷いこと言う人がいるのですよね。

 

彼の人生の悩みとは、つまりは、そういうことなのです。

 

自分が悪いわけでもなく、相手が悪いわけでもなく、

しかし、生物学上仕方なく、途方もなく埋まらない溝です。

 

だったら女性と結婚すればいい。と意見をする人もおり、

それは今のこの令和の現在において、当然の美しい正解です!

 

僕が若い頃に付き合った彼氏も、

女性と結婚することを自身の正解として選択されました。

 

ゲイが女性と結婚することを酷い。と感じる方もいますが、

僕らだっていわゆる普通の家庭を欲しますもの。

 

例え欺いたとしても、誰にも裁く権利などないと思いますよ。

 

僕ももっと器用な人間だったのなら、

女性と結婚して子供をもっていたと思います。

 

そして死ぬまで自責の念と良心の呵責に苦しむのでしょうね。

 

特段、ゲイに限った話ではありませんが、

当事者がいかなる苦痛に苛まれたとしても、

第3者はそれを感知することはできません。

 

社会が例えどんな温度で僕らを理解して受け入れても、

絶対に変わることがない悩みでしょうね。

 

教養としての多様性の勉学はベターなのでしょうし、

多様性多様性のキャンペーンも時代の流れなのでしょうね。

 

しかし、真に抱える苦悩といかに対峙して乗り越えていくかは、

当然、本人次第でしかないから。

 

それが困難だから、挫折するのですよね。

社会が変わったとしても、根本の問題は変化しないから、

結局乗り越えることができないままになるでしょうね。

 

教養としての多様性を広めるのであれば、

その対峙の仕方も教育しなければ、

あまりに無責任で押し付けし過ぎのように思います。

 

 面白おかしいボーイスラブ

ここ数年のNHKの教育番組は本当に最先端です。

LGBTとしての生き方、コンドームの使い方、男同士のセックス、男性の包茎について。

 

こういったテーマって、面白おかしくされがちですが、

当事者にとっては真剣そのものですよね。

 

男同士のセックス、男性の包茎については悩む男性は大いに悩みますし、

しっかり相談できる場所があってもいいのでしょうね。

 

誰もが気になるテーマを、真剣に番組として取り扱っており、

これこそ報道として大きな役割を果たしていると思います。

 

民放番組では、キラキラのボーイズラブドラマが多く、

ここ数年は、毎クールごとに男同士の恋愛ドラマが。。。

 

そして、僕は毎回チェックしてしまうのです。

更に毎回「え!こんなのあるはずないじゃん!」とイライラしています。

 

いや、ゲイVSノンケならわかるのですよ。

そりゃドキドキするでしょうよ。

 

でも、明らかにゲイVSゲイの場合や、

発覚した後にゲイVSゲイになった場合、

手を繋いでドキドキ程度の緊張感など有り得ないでしょ。

 

だってさ、登場人物は、高校生や若い男性でしょ?

その頃の男性なんて、ましてや男同士なのだから、

頭の中はHなことしか考えてないでしょ。

 

手をつなぎたい、ドキドキって!?

 

10代後半から20歳そこそこの若い健康な青年男子が、

手を繋いだだけでその日そこで終わるわけないでしょ。

 

もしそれが現代の事実だとしたら、この国は終わりだ!

ええ、少子化の原因は正にそこだよそこ。

 

もっとさあ、威勢よくガンガンいけよ。ガンガンさあ!

と僕はボーイスラブを見ながらイライラしています。

 

もっと現状をリアルに描いたドラマがあってもいいのではと感じます。

 

どうせボーイスラブをドラマにするのなら、

その抱える苦悶の深淵まで描いたドラマが放映されることを期待してます。

 

 まとめ

静岡から滋賀に転居する数カ月前に、

結婚した元カレに15年ぶりくらいに偶然バッタリ。

 

お互い体型が全く変化していなかったので、

目が合って「あっ!」という感じで思わず。。。

 

かくかくしかじかを話しただけですが、

奥様と幸せそうで本当に良かったなあと。

 

彼は僕が男同士で暮らす為に引っ越して開業すると知ったら、

なぜか泣いており、余程ビックリしたようでした。

 

最期に会ったのは簿記論の初受験の時だったので、

税理士になったことも知らなかったのでしょうね。

 

良かったなあと言われたと同時に、

そんな人生もあったのだなあ。。。勇気あるなあと告げられ、

しばらくドトールコーヒーでしみじみしました。

 

僕からしたら、女性と結婚した彼の方が、勇気あるなあと思います。

 

僕らが例え女性と結婚したとしても、

誰にも文句を言われる筋合いなどありません。

 

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