デジタル化=スマート化は誰でも容易に操作しやすいが大前提。
ここ数日のニュースで、デジタル教科書が話題に。
えっ!まだ完全デジタルじゃなかったんだ。と僕は思いましたが、
なぜそんなにも急に、デジタルを急ぐのか?
疑問に思う方も少ないくないようです。
がさばる教科書がスリムになるのなら、
また本当の意味でスマートになるのなら、デジタル教科書は素敵です。
だだし、地方税電子申告のようなソフトウェア仕様になってしまっては、
スマートどころではなく、デジタル=面倒くさいになってしまいます。
デジタル=スマートの大前提は、だれでも容易でわかりやすい操作方法が条件です。
さもなくば、デジタル化はだだの面倒くさいゴミでしかありません。
全然スマートじゃないデジタル化
先日、PCdeskをダウンロードし、総括表の準備をしていて10分経過し、
「あっ、もうやーめた。紙で提出、郵送にしよーっっと。(早!)」
と即座の決意に至りました。
PCdeskを使うのは、概ね2009年以来11年ぶりです。
少し期待していましたが、当時と全然変わっていません。
25歳の会計事務所新人の時に感じた率直な意見は、
「イライラする。」といった幼い感想でしたが、11年経ってもイライラしました。
「一体、どこの会社が誰にどんな命令をされて開発したのだろう?」
といった不平を言うつもりはありませんが、
紙で提出した方が、ぜーんぜんスマート。
資源の削減や、スマートな意思情報伝達という観点においては、
僕は国が掲げるデジタル化は大賛成です。
しかし、単に面倒でわかりづらいだけのデジタル化なら、
デジタル化=不便になってしまい本末転倒です。
本当の意味でのデジタル化を推進するのなら、
感覚的、直感的に操作しやすいデジタル化があるべきです。
デジタル化と退化は紙一重
デジタル化が進むと問題提起されるのが、手を使わなくなる事。
現役の社会人でも、メモはデジタルを使用する人も大勢います。
デジタルであれば、複数デバイズで共有できるし、
クラウドを利用していれば、紛失のリスクも僅少です。
しかし、使わない能力は確実に退化していきます。
手を動かさなければ、手から刺激を受ける脳みそは大きく後退。
便利便利は正解なのかもしれませんが、
手を動かすことは、もはや人間に必要ない!かというと。。。
僕はスケジュール管理はグーグルカレンダーを使用していますが、
プライベートや仕事上のメモは、必ず手書きです。
法人や所得税の確定申告書も、必ず手書きで一度起こします。
スーパーのお買い物のメモも、絶対に手書きのメモです。
だってさ、便利さは、確実に人間の脳みそを退化させるからさ。
デジタル化は資源のスリム化、教育のスマート化という観点においては、
非常に優れていますが、手を動かして考える刺激がないという点が欠点です。
デジタル化と手書き・手を動かす事の長所と短所は、
面白い程に相反しています。
お互いの長所・短所を上手く取り入れて、
デジタル社会が進展していく事と願います。
まとめ
PCdeskはチャレンジして10分そこそこで断念。
ええ、だって絶対書面で提出した方がスマートです。
そこで格闘するのなら、僕はあっさり負けを認める人間です。
使いこなせない僕が悪いのです。
ただ、あらゆる人間にイージーでないのなら、
本当の意味でスマートなデジタル化ではありません。
綺麗でモダンな画面じゃなくてもいいので、
もっとシンプルなソフトに生まれ変わる事を祈っています。
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