開業3年目の確定申告の反省。暗号資産とNFTに苦しむ。
1件のみ報告・提出を残し、
昨日ようやく確定申告を終えました。
古い会計事務所のスケジュールが体に刻まれており、
少々、焦ったりも。
開業3年目の確定申告は、
何名かの方から、暗号資産とNFTの依頼を受けました。
暗号資産とNFTに苦しんだ申告でした。
2月中に目途をつけるが正解
社会人1年目に受ける教育って、本当に大切。
その後の自分の仕事のスタンスを、
形成する元となる可能性があるからです。
逆をいうと、教育する側は責任重大。
僕は会計事務所1年目は10月入所。
直ぐに年末調整と確定申告を迎えました。
最初に指導いただいた事務所は、
2月末に最初の電子申告 or 書面提出。
税理士業界で電子申告元年だったから、
新人の僕は、わけもわからず電子申告。
2月末には、ほぼ目途をつけておく。
報告までできなくても、
ほぼ全ての先の試算自体を済ませておく。
といったスケジュール方針でした。
これは強ち間違っていないと、
今は十分実感しています。
心の余裕が保てること。
訂正申告の猶予があること。
何らかの事柄が起こった場合に、
対処が可能だからです。
最初に勤務した事務所でも、
次に勤務した事務所でも、
3/10頃には、申告が完了していました。
故に独立後も、2月末に目途を立てるようにしています。
が、今回はスケジュールが首尾よく進みませんでした。
暗号資産とNFTに苦しむ
事が上手く運ばない要因は、
暗号資産やNFT取引に関する申告依頼です。
いわゆる、多くの集計作業等に、
時間をとられてしまいました。
とりわけ、NFTに関しては、
昨年夏からその税務上の取り扱いについて、
十分シミュレーションはしていましたが。
そういう問題ではなく、
集計や作業が膨大で不明事項の解読の問題が。。
暗号資産もNFTも蓋を開けてみると、
価格がわからない。
自身が行った取引を把握していない。
期末数量等がよくわからない。
トークンが何なのか知らない。
取引履歴の見方・適正な出力方法が不明。
暗号資産による交換や経費支払いの取り扱いを知らない。
取引履歴がCSV出力できない。
ウォレットの取引履歴の出力方法がわからない。
取引数が5,000も6,000もある。
僕も一応税理士ですので、
それらをクリアーする事は容易です。
しかし、限られた時間内では、
煩雑さがミスを誘発することは言うまでもない。
何より、集計という退屈な「作業」に時間を要します。
故に来年は、日本円換算価格や取引数量、
取引履歴明細に見方がわかない、
自身が行った取引を把握していない、
という方については、やや対応を考えなくてはいけません。
来年は最初の導入を上手く行う
2月後半に入って以降も、
暗号資産やNFT関連の申告依頼がありました。
当然お断りしましたが、
価格や数量がよくわからない。
行った取引を理解していない。
という方が殆どだったように感じます。
僕は優秀な税理士ではないので、
暗号資産用のソフト利用など購入しません。
少なくとも、数量、価格、取引内容については、
自ら取引を行った、納税者自身が把握すべきでしょう。
全てを税理士に丸投げでは、
やはり納税者自身の為にならない。
社会に出た立派な大人なのだから、
わけもわからず投資をしてはいけないでしょう。
自身で把握できないのなら、
手を出すべきではない。
来年はもう少し、最初の導入を、
首尾よくやろうと思います。
地味に迷ったことも
NFTの取引を集計していて、
地味に迷ったことがもありました。
1,電気通信利用役務の提供の該当性
2,転売の総合譲渡が妥当性
3,課税売上で間違いないか
4,簡易課税の業種区分は第何種か
心頭滅却すれば何とかなるのですが、
販売先が海外が多いので、
1はもっと事前に考えておけば良かったなあと。。
来年はもっとゆとりをもって、
申告に望みたいと思います。
まとめ
昨日は1件だけ夕方報告を済ませ、
夜e-taxで送信したところ。。。
エラー、エラー、エラー。
エロ動画など見ていない!
オレに落ち度はない!
そしてコールセンターへ早速電話。
コールセンター「書面で出せばいいじゃん。」
オレ「えっ!65万円控除を諦めるの?」
消費税の申告を含めて約20回程チャレンジしたら、
無事に送信できました。
やっぱり申告期限間際は避けた方が正解です。