視点を変えると気づく。僕は老害だったこと。
こんにちわ!
滋賀県草津市の税理士 遠藤です!
友人から、しっかりしたブログやホームページの方がいいのでは?
と助言を貰いましたが、こういった始まりの文章は、やっぱり僕には合わないですね。。。
昨日帰国後、退職した事務所の後輩君に、お土産を送るラインをしました。
返信の文面からは、お仕事がとっても充実している様子が。
4月の引っ越しの前にも一度食事に行ったのですが、
その時も、何だかちょっとハキハキしている感じです。。。
僕が退職した後の方が、きっと活性化しているんだろうな。
あれ、オレってもしかして邪魔だった?
そうですよ。
気付いてはいましたが、僕は勤務先にとって、老害だったんです。
視点を変えて気づく事
昨年、2018年年始の旅行の際に、台北の国軍歴史文物館に立ち寄りました。
内容については触れないでおきますが、
自分にとっては、衝撃的な部分もありました。
当然の事ですが、中華民国の視点から戦争の事について触れられています。
日本では絶対に感じる事が出来ない、中華民国の視点です。
人によっては、気分を害する人もいるかもしれません。
しかし、その異なった視点こそが、非常に大切な部分だと確信しています。
とりわけ、日本統治という時代があった国だからこそ、
視点の違い認識は、考えさせられる部分があります。
当時、改めて視点を変える必要性を、強く再認識しました。
そしてその時に、「あっ!」と確信したが。
「一般職員だった所属税理士」と「一般職員」の視点の違い。
僕は職場にとって、老害だったんです。
老害という言葉
老害と言うと、一般的にはこんな感じです。
・年配者がいつまでたってもポストを譲らない
・時代遅れの方法に固執する
・若い人の意見が通さない
・年配者というだけで偉ぶる
僕が就職した当時2005年には、まだ存在しなかった単語だと思います。
10年前も、聞かれなかったような。。。
税理士事務所でも、日常の業務をしていて、
老害だ!なんて思う人、いるのではないかと思います。
・時代に合わない方法を変えたい
・新しい事を行うことがでず、今まで通りが正しい
・年配者の意見は通るが、若手の意見は聞いてもらえない
・自由に休暇を取りたい
・残業しないで帰りたい
長く勤務している人が力を蓄えている場合、
中々それを覆す事は、非常に難しい事もあります。
そんな時、老害!老害!と叫ばれます。
ただ、ちょっと視点を変えてみて、周囲の立場に立って自分を見た時、
もしかしたら、自分自身が老害であるのかもしれません。
人の循環はスキルアップにつながる
僕もある時までは、しばしば職場に不満がありました。
1つの職場におる一定の経験値は、
周囲に対する自分自身の承認欲求が、おのづと高まっていくと感じます。
上手くは言えませんが、人間誰しもが、
・もっとこうした方がより良くなる
・自分は仕事の事をこんなにも考えている
・なぜもっと声を聞いてくれないのだろう などなど、
少なからず、そう思う時が僕にはありました。
その根本には、ずっと現状維持のままでは、何も循環されず、
今後全く伸びていかないじゃん!という不満が。
同様の事は、最初に就職した職場でも。
当時、下っ端の僕は、ずっと同じ事をしていると、
全然経験を重ねる事ができないという不満がありました。
確かに、担当者がコロコロ変わってしまう事は問題です。
しかし僕は、同じ人間が1つの担当先を、一定期間務めた場合、
新しい担当者へ変更する事は、組織内を循環させる意味でも意義があると感じます。
その方が、担当先を異なった視点でみる事が出来るからです。
また、各個人のスキルアップにも繋がりますし。
しかし会計事務所では、ボスのみならず、職員も、
その循環を嫌う傾向が感じれる事が。
最初に就職した職場では、一番下っ端の僕が、
一度そのように発言した事があります。
日々経験値を上げていく事は、仕事に対する意欲にも繋がりますからね。
(当然、激しく却下でしたが。。。)
しかし、視点を変えてみると、自分自身が循環されない要因だったことに気付きます。
所属税理士の僕が老害だった
毎年採用を行う会社では、毎年新入社員がやってきます。
そして人事異動もあり、毎年必ず人はが循環されて、
組織内は若返りが図られています。
しかし、比較的小規模の事務所の場合、
必然的に人員やポスト、そして各社員の担当先などが固定化されてしまいます。
所属税理士がいて、勤続が長い社員、経験が浅い社員がいる構造では、
循環しなければ、かなりの確率で日常が固定化に。
一定の年数を重ねた僕が、ガッチリ担当を離さなければ、
他の人には循環されず、社内の成長はないのかもしれません。
そしてもし僕が下っ端だったなら、こう感じるでしょう。
「あなたがいなくなれば、僕は経験値あがるんだけどなあ。。。」
年配の税理士の先生に対しては、厳しい意見を聞かれます。
いつまでも顧客を維持せずに、若手に放つべきだ。
もっと税理士業界は、若返るべきだと。
それが正しいのかどうかはわかりません。
ただ、所属税理士だって、老害に成り得ます。
他に経験値を積むことが出来る人材や、循環できる機能が整っていれば、
自由に開業できる所属税理士が居座ることは、老害なのかもしれません。
少なくとも、そういった状況下甘えていた僕は、
確実に老害だったのでしょう。
まとめ
ボスと所属税理士って、微妙な関係ですよね。
でも、所属税理士と職員だって、同じくらい微妙な関係の時があります。
職場にとっても、自分にとっても、僕が退く事が良かったのだと今は思います。
台北旅行の際には、国軍歴史文物館の訪問をお薦めします。
故宮博物館や台北101、中正記念堂など、華やかで人気のスポットもありますが、
日本では感じることが出来ない視点を探るのであれば、
またとないスポットです。