新幹線の英語アナウンスは下手で恥ずかしいだって!?旅行者はそんな小さい事は気にしない。

先日友人と新幹線に乗っている時に、車内で流れる英語についての話題になりました。

僕は知らなかったのですが、新幹線で流れる英語のアナウンスって、

「もっと上手く言えないの?」

「恥ずかしい。」

と感じる人もいるようです。

 

そう言えば、ここ1年は旅行以外でも新幹線を頻繁に使用しており、

英語のアナウンスって今まであったっけ?

と感じていました。そして僕も感じました。

「あっ!俺でも聞き取れる英語だ。」って。

 

新幹線の英語が下手だという意見もあるようですが、

一体何がそんなに問題なのでしょうか?

 

painted by Ryusuke Endo

わざわざ人間がアナウンスする素晴らしさ

どこでもいいので、1人で海外へ一度行けばわかります。

新幹線の英語アナウンスが下手であろうとなかろうと、問題ありません。

 

だってアナウンスなんて大抵の場合、旅行者は聞いていません。

今どきスマートフォンを持たずに海外行く人なんて、まずイヤしません。

 

そして自分が降りる目的地を、アナウンス頼みにしている程、

みんな周囲の人を信じてはいません。

 

現に僕は5月の1人旅で、ネクストストップがアナウンスされているにもかかわらず、

すっぽり耳から抜けて、降り損ねましたから。

 

でも東京や大阪の列車、地下鉄や新幹線って、人間がアナウンスしているんですよね。

これって凄いなあと感じます。

 

大抵の場合、機械アナウンスが多い中、「下手だ。恥ずかしい」と言われながらも、

人間が次の降車駅のアナウンスをわざわざするなんて、

僕はとっても温かみがある、血が通った接客だと感じます。

 

旅行者にとって、新幹線なんてただの交通手段の1つ。

言葉が下手であろうと、今どきアナウンスを機械任せにしない所は、

日本が自慢してもいい、接客の仕方だと感じます。

 

わざわざアナログにしている部分って、時代の流れに逆らっているように思えますが、

本当はとても学ぶべき部分が多い事があります。

 

「世界から人がやってくるのに、そんな発音じゃ恥ずかしい!」

というのであれば、全てのアナウンスを機械音にすればいいだけ。

 

実際に、地下鉄や列車など、人間がわざわざアナウンスする方が珍しいですし。

機械音にしてしまった方が、効率的で確実な言語です。

 

正確性を望むのであれば、街中Pepper君で溢れればいいだけの話。

でもそんな無機質な空間って、灰色のオフィスだけで十分です。

 

わざわざ日本へやってきて、機械音のアナウンスを聞くのであれば、

日本独特の下手であっても、人間のアナウンスの方が、よっぽど喜ばれます。

タロコ号

対人間の接客に真心がこもれば問題はない

それでもやはり、「あっこういう発音って通じないよね」

と僕でも思った事があります。

 

今はどうかわかりませんが、僕は中学の時に、

・must = have to

・will = be going to 

と習いましたが、これってぜんぜんイコールじゃないですよね。

今の小学生、中学生にこんな事言ったら笑われてしまいます。

 

生きた言語の教育を受ける機会がなかった世代については、

実際に海外に身を置かない限り、発音を正確に掴むって困難です。

 

日本語でも日常使うように、単語と単語が繋がって発生したり、消えたりする音って、

実際に自分で口に出して使わない限り、聞き取ることも出来ないですし。

 

年々増える外国人観光客の対応する鉄道関係に勤務する方って、

本当に大変だと思います。

 

でも車内で車掌さんの接客をよく風景を見ていると、

海外観光客の方に対しても、笑顔で対応されています。

若い方だけでなく、空港へ向かう特急はるかでも、

年配の車掌の方は、明るく和やかな感じで、丁寧に対応されている光景を目にします。

 

旅行者が不安にならないように、相手の目を見て、表情は曇らせないで。

身振り手振りもスマートな対応で。

列車内では、真心こもった接客の光景を多々目にします。

 

発音が恥ずかしいという意見もありますが、

人間対人間の接客に温かみが感じられれば、旅行者はそんな小さな事は気になりません。

旅行に言語の違いは問題にならない

外国人旅行者の立場だった経験をすればわかりますが、

ビジネスや命の危険性や事故や怪我の場合を除いて、

海外で言語が障壁となる事は、あまりないと感じます。

 

旅行者の立場に立って考えるのであれば、

・列車に荷物置き場がない

・大型の荷物を持って乗車すると怪訝な顔される

・トイレの場所がわからない

・ゴミ箱がない

といった問題の方が気になる所です。

 

そもそも「恥ずかしい」とは、1人称の形容です。

そして「恥ずかしい」は第3者が決定する事ではなく、常にその主体は1人称です。

 

「アナウンスが下手で恥ずかしい」という「恥ずかしい」とは、

単に「聞いていて気に入らない」という思いです。

 

「日本に行ったんだけどさー。新幹線の英語が下手でさー。」

なんて帰国してわざわざ言う性格が悪い人は、多分そうそういません。

 

新幹線や列車内の英語のアナウンスをど磨くのであれば、

真心込めた素敵な対人間との接客を磨く方が、世界に誇れると感じます。

まとめ

自分が旅行者の立場の時に、その国に来て心に残る事は、

自分が感じたいい事、嫌だった事の両方全てが思い出になります。

 

それら両方が国による相違を体験できる事であり、他の国を体験してみる大きな意義だと感じます。

僕は新幹線などの列車で行われる、人間のアナウンスって素晴らしいと思います。

ぜひ今後も、人間の声でのアナウンスを続けてほしいものです。

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