3年間の記帳指導を通して実感。基礎力は何よりも勝る。
今週から最後の記帳指導の週間に。
来年は申し込む予定はないので、
定期的に直接納税者と関わる最後の機会です。
開業時から3年間の記帳指導を通して、
よくわかった事実があります。
1つの基礎なる定型を身に付けることは、
当たり前ですが、改めて大いに大切。
定型さえ身に付けることができれば、
上達は早いし、何より応用できます。
定型を身に付けると応用が可能
記帳指導を担当していると、
必ず会計仕訳の誤りに遭遇します。
誤りを削除するパターンは概ね3通り。
①誤った会計仕訳を削除し、新たに正しい入力する方。
②誤った会計仕訳を上書き修正する方。
③反対仕訳を起こして、新たに正しい仕訳を入力する方。
僕は新人会計事務所職員の時、
①と②の手法を行い、ボスに激怒されました。
その理由は、もはや言うまでもありません。
圧倒的に、①、②の方法をする方が多い中、
簿記に精通していない新規開業者の方でも、
面倒な③の方法を行う方が必ずいます。
簿記嫌いの僕が言うのもどうかと思いますが、
③の方法を行うということは、
簿記や会計処理の定型=基礎が身についている方です。
過去3年の記帳指導を通し、
例え簿記に精通していなくても、
1つの基礎となる型を知っている方は、
記帳指導も非常にスムーズで上達が早い。
考えてみれば、それは当然。
お料理1年生に登場する、基本の料理を身に付ければ、
どんな風にでも可能性は無限に広がります。
煮る、焼く、蒸す、揚げる基礎を知らないと、
調理の順番すら、想像もできないと聞きます。
過去3年の記帳指導を通し、
改めて基礎を知る、定型を学ぶ重要性を感じました。
定型を身に付けることの重要性
自分の職業であれば、基礎を身に付けることは、
どんな職業の方でも思うでしょう。
しかし、どうでもいいこと(経理などや趣味など。。)の基礎は、
面倒だし時間がかかるし、懸念されがちに。
ある程度の定型を自分のものにしないまま、
クラウド会計を使用する方は、ごまんといるらしい。
一方で、それまで手書帳簿の方や、
会計仕訳を入力されていた方がクラウド会計に切り替えると、
驚くべき合理化になる事実を目にします。
基礎や定型を知っているからこそ、
本来の合理化を実感できているんでしょう。
記帳指導はあくまでも指導であり、
その主体は納税者。
有意義になるかどうかは、納税者次第だと、
僕は勝手に考えています。
ただし、記帳指導に臨むにあたり、
1つの基礎となる定型が大切であることを、
可能な限り伝えることができれば思い、実施してきました。
今回の記帳指導では、ほぼクラウド会計利用者。
銀行やクレジットカードの連動仕訳は大正解。
という認識の方が殆どでした。
売上が2重計上でも、クラウド会計だから正解。
売上がもれていても、それはきっと正解。
現金残が-3,000,000円でも、何が悪いのかわからない。
税務支援の在り方も、時代に即して、
もっと見直されるべきなのでしょうね。
税理士試験は礎を身に付けるのに最適
僕は決して税理士になりたかったわけではありませんが、
税理士の勉強は好きな方でした。
税理士試験の勉強をして良かった事は、
どんなことも、基礎が大切とわかったことです。
ラスト5科目目の法人税の受験の際、
その勉強方法に迷いは一切、ありませんでした。
きっと、誰もがそうなのだと思います。
理論(条文)を頭に叩き込む勉強法に対し、
疑問に感じる方も多いようです。
今どき時代遅れ。暗記しても意味がない。
もっと意義がある勉強や試験問題がいい。
という意見をよく耳します。
条文をただ暗記という作業と捉えてしまうと、
相当な面倒でつまらない行為かもしれません。
しかし、1つの基礎となる定型を身に付けるとするのなら、
条文を自分のものにするという過程は、
もはや、暗記という作業や範疇にはならないはずです。
理論と言われる条文は、確実に1つの定型であり、
基礎となる条文が自分の血と肉になっていれば、
判断に迷った際、いつでも基本に立ち返ることができます。
だから税理士試験の勉強は、
定型である基礎を自分のものにする為の、
最適な適正試験だと感じます。
まとめ
雪の怖さを知らない僕は、
1/3にロードバイクに、走行できなくなり立ち往生。
1/2の初乗りより雪も解けていたので、
遠くまで行けると思ったら、休暇村を超えたら、
近江八幡から一面真っ白で走行できない。
そして一昨日は雪の上をスニーカーで歩いて転倒。
雪用の靴があることも知りませんでした。
やっぱり基礎って大切です。