無申告者からの申告依頼に対する僕のスタンス。
今まで申告していませんでした。
という方から依頼を受ける事があります。
この3年の間で、割と多かった問い合わせです。
とりわけ、暗号資産が9割。
無申告の方から依頼があった場合、
必ず問う事を決めています。
今後自身で確定申告をするつもりがあるかどうかです。
無申告者の真意はわからない
毎年10月末から11月には、
インターネット取引に関するお問い合わせが発送されます。
昨年の秋も、当該資料を受け取って当惑している。
というお問い合わせを何度かいただきました。
いわゆる無申告の方のお問い合わせが殆どです。
会社員の副業や主婦の方に多いようですが、
困っている。というよりかは、
焦っている。という状況の方が適正かもしれません。
なぜ無申告で済ませてしまったのか?
その理由を聞きたくなるところですが、
愚問でしょう。
成熟した大人なので、例え期限後であっても、
申告する気があれば、どうにかするでしょう。
払うもの(税金)はしっかり国に払いたい。
という意思の方は意外に多くで驚きます。
しかし、そんな言葉は信じません。
本当にそう思うのであれば、
無申告で済ませることなどしないでしょう。
(20万以下だから申告不要を含めて。)
真実は本人にしかわからないので、
僕から問いかける内容は1つだけです。
今日(問い合わせがあった日)以後、
毎年、確定申告を行う気があるかどうかです。
大切なことは今後申告の意思があるかどうか
無申告の方の依頼があった際、
「毎年、確定申告を行います。」
という意思が感じられた場合は、
引き受ける事にしています。
来年以降は自身で申告してもよいし、
税理士に依頼してもよい。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
という傾向があるかないか。
まず問う事にしています。
今年も今まで無申告だったの方を受注しました。
しかし、問い合わせを受けた方全てではありません。
来年以降も申告をする意思がない方、
自身でどうにかしようという意思がない方については、
あっさりお断りをしました。
それが良いかどうかわかりません。
ただ、僕が重視していることは、
過去より将来のこと。
喉元の熱さを忘れる傾向がないか。
自分でどうにかする意思があるか。
これらが感じられない無申告の方については、
お仕事をお断りしています。
暗号資産系はやたらに手を出さない
この3年で実感したことは、
副業や暗号資産の無申告が非常に多いなあと。
スマホアプリで簡単に行える副業は、
申告が必要な事を知らない方もまだまだ沢山。
暗号資産を交換した場合、
課税対象になる事を知らない方も、
意外なほど多く驚きます。
交換時点では、結局は未実現損益だから、
その感覚がないことは十分理解できますが。
昨年話題になったNFT発行者も同様、
結局の所、売上代金は暗号資産だから、
未だ未実現収入に対して課税されることと同様。
メディアやSNSでワッショイワッショイはいいけれど、
その功罪は一体誰が負うのだろう?
「堅実」という言葉の重さを身に染みています。
自身で申告ができるレベルではない方、
税制を理解又は推測するレベルではない方は、
暗号資産やNFTなど行わない方がベターです。
まとめ
副業や暗号資産の無申告の方は多いと感じます。
一方で、自信がないものの、
真面目に申告している方も大勢いました。
どうにか自分で申告したいから、
計算方法などを具体的に教えてください。などなど。
真面目な納税者の方も大勢おり、
立派だと心より感じます。