婚姻届は未だに署名押印、書面提出が必要。合理化は必要だろうか?

先日、市役所へ行く機会があったので、ちょっと用紙をみていると。。。

婚姻届が目につきました。

これって、インパクトがある届け出ですよね。

ちょっと内容を見てみると、とってもヤヤコシイ届け出でした。

 

市役所の人「ご結婚ですか?おめでとうございます。」

オレ「えっ?はあ。。。いえ、その。。。」

 

勢いに圧倒され、まじまじ聞いていると、

「必ず書面提出かあ。」

と、初めて婚姻届けは書面オンリーな事を知りました。

また、当事者同士の署名押印も必要であり。。。

 

ネット提出が十分可能な届けだと感じましたが、

婚姻届って、合理化ができる届け出なのでしょうか?

 

 

 

婚姻届がメンドクサイ

婚姻届を読んでいて、初めて知った事がいくつかりました。

 

① 提出する場所が本籍地と異なる場合、戸籍謄本が必要

② 同居を始めた時の記載

③ 住民票がある住所の記載

④ 署名押印

⑤ 書面で提出

⑥ マイナンバーの記載がない

 

記載する項目が結構あって、しかも住所は「住民票登録のところ」など注文もあり、

真面目に書こうとすると、めんどくさ!になります。

 

上記の項目って、今の行政システムでどうにかなる部分も、

実際には多いような気もします。

マイナンバーで管理可能なような気も

マイナンバーが導入されて、はや3年以上が経過。

県外への転居の手続き等では、マイナンバーカード1枚で行う事が可能であり、

コンビニでも証明書を入手でき、個人的には便利だと感じます。

 

自分自身が一元管理されて、何だか怖いという考えも聞きますが、

クレジットカードと紐づけされた、キャッシュレス決済の方が、

どちらかといえば断然危険性は高いです。

 

さて、マイナンバーがあるんだったら、前述の①と③は省く事が可能なのに。。。

戸籍謄本や抄本、附表は、本籍地でないと、

コンビニでの取得ができないんですよね。

それは何となく、その通りだろうと感じますが。。。

 

戸籍や住民票の住所も、せっかくお金をかけて構築した、

マイナンバーで運用すればいいのですが。

なかなかお役所は、そうもいかないのですね。

婚姻届はアナログ式

 

それ以上に感じた事は、婚姻届けは非常にアナログだった事です。

署名押印が必要であり、未だにネットからの申請が不可なんですね。

 

署名押印が必要な理由については、

詐欺や自身の意思に反し、婚姻契約を回避する為だとか。

書面での提出が必要な理由も、

第3者が本人の意思に反し、婚姻届を提出する事を回避する為だとか。

 

未だに署名や提出方法は変化がないようですが、

署名押印や書面での提出にこだわっても、

悪用しようと思えば、どうにでもなってしまいます。

 

そもそも、そんな重要な届け出であれば、

簡単に受け取れたり、ネットからダウンロードできる事について、

もっと制限が必要な考えもあります。

 

しかし、書面での提出、自署押印が必要な婚姻届けって、

やっぱりいいものだなと感じます。

合理化にそぐわない事もある

以前は合理化(ペーパーレス化)する事、

間違いではないと信じていました。

国も推進している事だし、何より省エネという観点から、

大きなメリットがあるのだと。

 

電子媒体やペーパーレスの推進に限らず、

通信媒体を利用した人の集まり、交流が導入されて久しくなります。

人間が行う事務作業など、もはや廃止されていく流れです。

 

しかしここ1年程の間、あらゆる事を際限なく合理化してしまう事は、

決して好ましい事ではないと感じます。

 

単なる事務処理であれば、合理化は進めた方がベターなのでしょう。

作業や物事の本質を捉えた上であれば、複雑で煩雑な作業も、

合理化する方が、ミス防止に非常に有効です。

 

しかし、生身の人間同士の交流、深い結びつき、人の生死に関わる事、

地域での触れ合いなどは、合理化する事にそぐわないのだと感じます。

 

何故かというと、人間の表情やトーン、文字には温度があり、

電子媒体では、その温度を感じることが出来ません。

 

人によっては、その温度が微妙に変化する人も大勢います。

それを感じ取ることは、おそらく人間にしかできません。

 

しかし、以前は常に感じていた温度でさえも、

合理化の推進の中で、昇華されていってしまいます。

 

昨年、個人的なプライベートでWebを利用して、

対面式のやり取りを何回か行いました。

僕が顧客の立場でした。

 

遠距離の場合は、確かに交通費の節約になりますが、

毎回毎回、何だかモヤモヤっとしたものが残りました。

webと実際に対面するのでは、やはり何かが異なるのです。

 

会社員だった時は、僕も合理化を望んでいました。

しかし、1つを得れば何かが失われるように、

合理化で何が失われるのかは、あまり考えませんでした。

 

婚姻届は、お互いの温度を感じる事ができます。

署名押印も、書面ので提出も、合理化してはいけない部分だと感じます。

まとめ

ペーパーレスを始めたとした合理化って、国をあげて推進されています。

純然たる国の確固たる政策の1つであり、国が教授できるメリットが多いからこそ、

推進がされているはずです。

 

合理化で失われる事、合理化してはいけない事の見極めって、

大切な事だと感じます。

 

合理化と言えば、先日、わざわざ会費と証票の受け取りに大阪まで行きました。

会費と入会金を支払い、証票を受取り、

そして袋一杯の重たく分厚いパンフレットや規則。

(宅配にしましたが。。。)

 

対面時間はわずか10分少々。

心の中は、「えっ!これだけの為に、1時間ちょっとかけて来たの?」

 

いやいや、その受け取りと分厚い紙のパンプレットこそ、

合理化できるものだと感じます。

 

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