年金や社会保険の内容を知る為にはFP技能士の勉強はいいツール
「年金は債券や積立金ではない!」
僕が高校2年の時に、公民の授業で聞いた言葉です。
かれこれ20年近く前の事ですが、年金の破綻危険性については、ずっと前から喚起されていました。
僕も昔は、
「自分に恩恵がないものは、支払ってもねえ。。。」
と、税理士資格を取得してからも感じていました。
出るものが出ていく事は、やはり苦しいですからね。
税理士資格取得後、ある資格を取ろうと思い、再び勉強を開始。
そこで、年金を支払う意味について、考え方が180度変わりました。
今はファイナンシャルプランニング1級を取得して、よかったと思っています。
painted by Ryusuke Endo
FPを勉強した経緯
僕がFPの勉強をしようと感じたのは、社会保険分野の勉強をしたかったからです。
年金とか社会保険とか、即答できない自分にコンプレックスがありました。
年齢を見て年金受給が近い年齢か?
旦那さんが亡くなって、どういった年金の請求がいいのか?
社保の恩恵を活用できているのか?
仕事をしていて、それらに即答できないでいたからです。
じゃ、社労士になりゃいいんじゃん!
って言われましたが、残りの人生再び苦行を味わう事に、
さらさら興味がありませんでした。
税理士資格を取得したちょうど1年後くらい、平成25年に認定支援機関の研修がありました。
僕は税理士登録をしていなかったので、周囲の税理士先生に挟まれ、
とっても肩身が狭い思いで名刺交換を。
そこである事に気づきました。
AFPとかCFPと名刺に入っている方が多かったことです。
仕事<<<<<台湾旅行だった僕は、まったくそれらの制度について知らず。。。
ちょっと聞いてみたら、税理士の方は、結構CFPもってるよ!と言われました。
ググってみると、
FP=社会保険の勉強もできる
AFP、CFP=ランニング費用かかる
FP1級=ランニング費用かからない
とグーグルは言っていました。
CFPは税理士と相性がいいとも言っていました。
当時、「フン!俺は登録しないから税理士じゃないもんね!」
と駄々をこね、普通にFP3級から地道に勉強をしていきました。
3級から1級までとんとん拍子で合格しました。
1級の学科試験はなかなかのボリュームで、思わず
「ああめんどくさ!」
と感じましたが、それでも学習するには楽しい内容でした。
渋谷で行われた面接の実技試験では、
「専門家に聞けばいいと思います!」
なんて、僕は笑顔で自信をもって言っちゃいましたから。
しかし、勉強は真面目にしました。
そしてそこで初めて知った年金の制度がありました。
世代間で支える制度を知る
知っている人も多いのかと思いますが、
「20歳前傷病の障害基礎年金」という制度です。
難しい要件はイチイチ書いたりしませんが、
要は国民年金加入前に事故で障害者になっても、20歳になったら障害年金支給される制度です。
不思議に感じた事は、誰もが20歳になると国民年金保険料の納付義務が生じる一方で、
20歳になれば障害年金の請求ができるという点でした。
でもそんな事は知っている人は、知っているですよね。
この考え方は紛れもなく、世代間扶養という考え方です。
僕も若い頃は、給与は全然増えないし、支えるばっかじゃ自分に何にいい事ない。
そんな思いから、2回の転職の時に送付された国民年金保険料を、渋っていたことがあります。
(しっかり支払いは済ませてあります。)
しかし、その思いは僕が無知だったからなのでしょう。
世代間扶養という考え方は、自分が誰かを支えて、
代わりに自分が支えてもらうだけではありません。
自分の両親や兄弟、家族や大切な人、兄弟の家族、子供が生まれたら子供が成人するまで、
仲のいい友人やその家族など、仮に彼らが障害を負ったとしても、
しっかりとしたセーフティーネットに頼る事が出来ます。
そう思うと、どうせ自分には恩恵ないから払いたくない!
といった考えはなくなりました。
そのセーフティーネットに若干で貢献できるのであれば、
年間20万円(今年の保険料)の支出も、まあいいかなと感じます。
さすがに4月末に、年間保険料を一括納付した際には、
預貯金の残高がどんどん減っていき、寂しくなりましたが。
FPの資格は、基本的には文字を追っていく部分が多いのですが、
世代間扶養の制度やその意味を学ぶには、いい勉強になる資格です。
3級は誰でも受験できますが、日常生活で役立つことが多いです。
勉強をするのであればお薦めです。
FP1級はこんな試験です
さてFP1級とはファイナンシャルプランニングで最も難しいとされています。
僕が1級を受験した平成27年の時は、合格率は10%以下でした。
でも、へらへらしてる僕でも合格したんで、真面目に学習すれば合格できます。
分野については、
①ライフプランニングと資金計画/リスク管理
②金融資産運用
③年金・社会保険
④不動産
⑤タックスプランニング
⑥相続・事業継承
などの6つに分かれています。
なかなか勉強になる項目も多く、面白い試験だったと思います。
学科試験はなかなか難しく、重箱の隅をつつく問題が多いと聞きます。
しかし、タックスプランニングや相続・事業継承の分野を見ていると、
重箱の隅をつついているのではなく、知っていなければいけない根幹となる部分を問うています。
僕は金財の面接試験を受けましたが、受験料はちょっと高めです。
FP1級をとったからといって、会計事務所では何ら給与は上がりません。
しかし社会保険や年金関係については、一度なぞった人とそうでない人とでは、
各段にレベルが異なります。
自己啓発には、とてもいい勉強だと思います。
まとめ
そういえば、国民年金保険料については、免除制度もありますね。
僕は無収入で令和元年の所得はきっと無いに等しいので、
免除申請なども考えられますが。。。
年額大体20万。
可能かなぎり、年金保険料は支払いたいと思います。
最新の税務記事
2019.06.28教育資金の一括贈与の非課税制度の改正。23歳到達時までは相続税も贈与税もかからない。
事務所HPはこちら今日の言葉
in the right middle of:真っ最中