勤務税理士の思案6。初めての無料相談。この5年間の3つの後悔。
先日、初めて無料相談に参加しました。
内容は難しい事ではありませんでしたが、
2時間みっちりの質問ぜめはやや疲れました。
昨年12月の登録の為、無料相談の経験は今回が初めてです。
どんな境遇においても、初めての時の思いって非常に大切ですよね。
サラリーマンの立場で、真っ新な今の状況で記録しておきたいと思います。
3つの後悔です。
登録しなかった後悔
僕は平成24年の試験合格後、5年を経て昨年12月に税理士登録しました。
5年を要したのは、実務経験が足りなかったわけではありません。
単純に、税理士としてやっていく気がなかったからです。
その気がないのであれば、会費の負担がデメリットですからね。
いろいろありましたが、5年を経て税理士登録し、
税理士として納税者と接したのは、今回は初めてでした。
会計業界に転職し今年で11年。
社長をはじめとする会社や事業主の方と接してはきましたが、
その時とは全く異なった緊張感がありました。
税理士として納税者と接するということは、そういうことなんですね。
IT設備が全くない密室で2時間、自分だけで個別に対面して接するというのは、
人生で初めてだったのかもしれません。
今回改めて感じたことは、
「もっと早く、税理士登録すればよかった」
という事です。
当たり前の事ですが、税理士登録しなければ、
1人で納税者と接する機会もないです。
そんな重大なことに、今更気づいてしまいました。
僕自身もそうでしたが、試験に合格しても、登録しない人は沢山います。
しかし、例え自分では割り切っていても、
心のどこかにモヤモヤ感、何かを持て余している感がずっとありました。
今となっては大きな後悔ですが、そのモヤモヤが少しでもあるのであれば、
また試験に合格し、実務経験をクリアしているのであれば、
税理士登録をするのが正解なのでしょう。
生かさなかったスキルの後悔
僕は税理士試験合格後、金財のFP技能検定の1級を取得しました。
そうです。
1級の2次試験は、面接形式で2回行われるドキドキ試験です。
取得した理由は、税理士試験で凝り固まった頭を柔らかくしたかったからです。
もう嫌だったんですよね。
1つの事に集中してきてしまった20代が。
他の事を勉強したかったのです。
金融、資産運用、社会保険、相続、あと1つ忘れましたが、
個人的にそれらの分野を吸収したかったからです。
なので、多くの税理士の方が保有する、CFPやAFPは選んでいません。
また科目免除は利用していません。
僕は金財のFP1級を選びましたが、それほど簡単な試験ではありませんでした。
対面式の面接試験も、共有地相続や土地の買換税務判断についてなど、
なかなか面白い試験なんですよね。
面接は、結構なドキドキ感があります。
まあ、テキスト代もそれなりにしました。
「せっかくお金をかけたのだから、もっとその知識を生かせばよかった。」
確か1級の社会保険や資産運用の勉強は、かなりこと細かいものだったと思います。
請求することができる複雑な複数の年金の種類。
健康保険からの多くの公的なセーフティーネット。
それらは今の仕事と切っても切り離せないですよね。
ライフプランの作成などは、個人事業主の家計を見る上では、
必ず登場してしまう問題ですし。
早く税理士登録して、もっと生かしていればよかったと思います。
無知だった事への後悔
僕は試験を受けていた当初から、開業は志していませんでした。
なぜなら、親が自営業だからです。
現役世代の場合苦労 → 経営が大変
老後の苦労 → 国民年金
個人事業主ならではの、仕事を安めない苦労 → 子供の頃は、親はずっと仕事
経営が何か大変そうだぞ!
という事は、小学生の子供は必ず感づきます。
それらを見てきたため、社会保険が手厚い会社員で生涯生きていくつもりでした。
「独立してこそ税理士の醍醐味がわかる」
という言葉も聞いてはいました。
初受験の平成15年、当時大学3年の時、
1科目目の国税徴収法を受験した当時でさえ、
すでに税理業界は競争が激しい、生き残りが大変な仕事と言われてました。
だから当時金髪でピアスをしていた僕は、
「はあー、何言ってンの?今どき無理でしょ?」
などと思っていました。
ただ、今は何となくですが、
その「独立してこそ」
という意味合いがよくわかります。
その意味のがわからなかった事、わかろうとしかなかった事に後悔しています。
まあわからない事は仕方かなったのですがね。
所属税理士では、いつまでたっても○○○という事も、最近ではよくわかります。
まとめ
今回少し感じたことで、公の建物内のIT化遅れです。
大都市ではどうかわかりませんが、
WiFiくらい設置しておけよと感じました。
まあ、なかなか地方となると難しいんでしょうがね。