どんなリスクもゼロにはできない。どうせリスクがあるのなら開業2年目はリスクを受け入れる。
6月になってから本格的に事業者の営業が再開される一方、
飲食店・娯楽の再開について、賛否を唱える人も一定数います。
例え万全な方法をとっても、リスクは軽減できてもゼロにはできない。
フル営業しても、時短営業しても、テイクアウトに切り替えても、
そこにはコロナ以外のあらゆるリスクが発生・介在。
僕は独立する前にリスクを避ける為、やらまいと決めた仕事があります。
しかし、リスクを避ければ避けるほど、別のリスクが発生しています。
宝くじを買えば買うほど命中する確率が高くなる一方、
リスクも避ければ避けるほど、命中率が高くなるのかもしれません。
リスクを避ければリスクが生まれる
今年になってから、相続の相談依頼が数回ありました。
僕は会社員を辞める前に、相続税を引き受けないと決めていました。
僕の税理士試験4科目目の合格は相続税であり、仕事も多少はこなし、
全くわからないというわけでもありません。
とはいうものの、携わった仕事は圧倒的に法人税であり。。。
せっかく勉強したんだから、、という思いもありましたが、
相続税に携わりたいという思いがあまりなく。。
そして確認する人物が自分1人である為、1人ではリスクが高いと感じたからです。
それにソフトも持っていないし。。。
しかし、昨年秋に当番だった役所の税務相談では、
5,6人が全員オール相続・贈与の相談であり、当日ビビった事も。
そして使わない知識や経験が錆び付く事は周知の事実。
せっかく頑張って勉強したのに、税制改正も勉強したのに。
1つリスクを避ければ、新たなリスクが自分を蝕む事が明確になっています。
リスクに対応できる準備をすればいい
僕は気が弱いので、1人で新しい事をするにはいつもビクビク。
昨年の独立後、4回の1人旅は、あらゆるリスクを想定し、
様々なリスクマネジメントをして渡航しました。
えっ!どうせ台湾じゃん。って短絡的ではありません。
外国での1人行動は、性別に関わらず危険がつきもの。
バイクに乗ったり、人がいない片田舎、山では、
何か起きたら1人では対処できない事が一杯。
よく節約の為に、海外旅行保険なんていらん!
クレジットカードの保証で十分!
という人がいますが、これは大きな間違いです。
クレジットカードの保証は要件が一概ではなく様々。
また大抵の場合、現地で病院等にかかれば、
一度は必ずその場で立替払いが必要に。
海外旅行保険に入っていれば、保証内容も事故対応も手厚く、
17日間の旅行でも5,000円そこそこだったような。。。
現地での怪我、発熱等、歯痛、事故、盗難、スマホバッテリー、
WiFi、SIMフリーが作動するか、語学などなど。。。
1人で行動するのであれば、入念に準備をして、
惜しむところではない部分を見極める事が、僕なりのリスクマネジメントでした。
まあ、若い時はリスクを考慮せず行動もしましたが。。。
だからきっと、仕事でも同じことをすればいいのだと感じました。
リスクはゼロにはできない
今回のコロナウイルスで自分自身でもハッキリ認識しましたが、
嫌な事や不安な事があると、人間って絶対にリスクを避けようとします。
それも、100%完全にリスクを避けようと。
だから少しでも危険にさらす行為をした人間に対しては、
顔が見えない事を良いことに、平気で他人を誹謗中傷をしたり。
僕自身も常日頃、人それぞれといいながらも、
絶対的な方向性や側面を気にしてしまったり。
でも大抵の場合、世の中に100%というのはあり得ない。
どんな対処法を施しても、特効薬が開発されても、自宅に引きこもっていても、
タンパク質で形成された有機物が自然界に存在する以上、リスクをゼロにする事なんて不可能。
人により様々な事情がありますが、リスクがあったとしても、
敢えてやってみたい、挑戦したい事もあるのかと。。。
だからこそ、リスクの対処法やリスクに対する守備力の増強、
リスクを受け入れる心の強さが必要なんだと、
37歳にもなって、僕はようやく気付いてしまいました。
開業2年目はリスクを受けてチャレンジ
僕の場合、今こうして仕事をしている事自体が大きなリスクなのです。
ネット営業ではガンガン仕事が増えないリスク。
仕事が全くないリスク。
将来の資産を形成できないリスク。
突然嫁が倒れたら生活の糧が消えるリスク。
親に何かあった時のリスク。
自分に何かあった時のリスク。
どんなリスクもゼロにする事はできず、
あらゆるリスクに事前に対応できるわけでもありません。
事前に万全だ!と宣言できても、100%万全にすることは不可能。
リスクマネジメントを行いながらも、
その時になってみないと、どうにもならないリスクも。。。
もしかしたら、リスクプレミアムというものが存在するかもしれません。
しかし、そんな事を悶々と考えていたら、
リスクがリスクがなんて考える事自体、愚問である事に気付きます。
そうえいば、数年前の僕だったら、今ごろはずっと静岡で1人、
会計事務所に勤務しながら1人暮らしのはずでした。
滋賀県へ転居して開業や転職だなんて、リスクが大きいし、
お金も自由にならないし。
でもリスクを受け入れなければ、今ごろこうやって仕事をしていませんでした。
どうせ受け入れなくてはいけないリスクであるのなら、
開業2年目の今は、そのリスクを受け入れる所存です。
まとめ
僕はつくづく必要に迫られて装備を固めるタイプのようです。
相続税のソフトなんて、考えもしませんでした。
やらないと決めていたから、もう難しい事は忘れちゃったかも。。。
ただ、時にはリスクをとって挑戦してみたい時もあるものです。
そして僕は年末年始に海外渡航が可能になった時のリスクに備え、
年末調整は12月15日までか年明け1月10日以降という口実を考えています。
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