開業して3年半。低速にしか見えない世界や風景がある。
今月末で開業して3年半になりました。
このクダラナイブログを見た方からは、
「開業1年目に仕事をせず遊ぶ勇気がすごい。
大抵の方は、1年目は仕事獲得やスタートダッシュをする。
全く参考になりません。(ちょっとショック。。。)」
という鋭い感想をいただくことがあります。
この3年半は低速です。
それ程焦りもありませんでした。
低速で見える風景は、
高速では絶対に見ることができない風景があります。
僕は今後も低速でよかれと思っています。
ゆっくりのんびり歩きます。
今年の目標は達成していない
先月、今年8月末までの自分の経理を行いました。
今年令和4年の8か月間の売上は、
令和3年の1年間の売上を上回っています。
高額な設備やソフトもなく、
高額なソフト会社の紹介サービス料もありません。
売上高の80%が利益になっています。
今現在は幸いにも、3年、2年前のように、
あまりお金に困っていません。
しかし、周囲方よりも確実に稼いでいません。
ハアハアするように、忙しくもありません。
オンラインセミナーを受けた方は、
僕の3年間の売上や所得金額を知っているので、
もっと仕事しろよ。と思っているでしょうね。
初年度売上100,000円からのスタートだったので、
非常にレベルが低いスタートでした。
この4月に掲げた目標は、
今後も税理士を継続する為の糧を得ること。
この目標はまだ達成できていません。
今の現状が続くのであれば、
いつか税理士業を辞めなくてはいけないと予見しています。
顧問先様や年1回の法人決算・所得税の確定申告は、
永続するわけではないからです。
その時は潔く辞めます。
しかし、それでも今後も低速コースを進みます。
高速コースでは堪能できないことがある
とにかくスピード重視!
早く行うことに意義がある!
と指導されたのは、会計事務所1年生の時。
仕訳数が3,000程の月次作業であり、
そこそこの入力時間がかかります。
その後、補助が沢山の預り金、仮払金、前払金など合わせて。
まあまあ1日では完了できません。
しかし、当時の教育方針は、
とにかく、早く行うことがいい事だ!
といった典型的な会計事務所の古典でした。
力が無い1年生の時の逆上しても、
あまり効果的ではありません。
大人しく服従してスピード重視で早く整えていましたが。。。
スピード重視に重きをなすと、
周囲の環境や風景に目が止まりません。
微妙な違和感、変化、空気感など、
動揺に気付くべき部分に気付かなかったり。
スピード重視の状況下は、
確かに爽快感があっていいのですが。。。
少なからず焦っている環境下では、
見過ごしてきたものも確実にあるのでしょう。
会計事務所2年生の時から、
先輩方に下剋上を行い、
僕はスピード重視を辞めました。
(会計事務所で下剋上を行うとロクなことがありません。。。)
サイクリングで見える風景そのもの
サイクリングの走行スピードでみる風景は、
人生や仕事でみる風景そのもの。
9月でロードバイクを買って丸2年。
105以上のクラスの場合、かなりの速度が出ます。
せっかくガンガン速度が出るにも関わらず、
常に低速で走行しています。
同時期に購入したクロスバイクは仕事用。
朝、7時前にゆっくり景色を見ながらコアワーキングへ。
ガンガンペダリングすれば爽快ですが、
高速では周囲の景色が異なります。
僕もガンガン飛ばす時もありますが、
高速で走行している時って、
周囲の風景が全く見えないのですよね。
アスファルトを横切るバッタにも気づかないし、
鳥の鳴き声にも気づかない。
稲と麦の匂いの違いにも気づかないし、
比叡山に係る雲高さの厚さにも気づかない。
当然、琵琶湖の季節ごとの変化にも気づかない。
もちろん、その能力差に個人差がありますが、
高速では気づきにくいことも多いのでしょう。
今後も低速コースでいこう
冒頭に、
「大抵の方は1年目は仕事獲得やスタートダッシュをする。」
といただいた感想を書きました。
僕が知っている税理士さん、起業家さんも、
初年度から明らかにスタートダッシュされてました。
何かを発信する「大抵の方」は、
スタートダッシュしているように見えます。
しかし、自発的に目に入れる人が、
スタートダッシュしている人だけだとしたら、
そもそも母集団が高速で歩む人だけということです。
世の中には低速コースで歩む方も大勢います。
サイクリングで明らかなように、
低速コースと高速コースでは、
見える世界や感じる世界が違います。
だから今後も低速コースで頑張ります。
まとめ
昨日は相方とのんびりと信楽の窯元巡りに。
信楽はシーンとしていて、
のんびりした雰囲気がいい。
行きつけのカフェで、
チーズケーキを4つオーダー。
チーズケーキを食べる時は高速です。
高速コースで4ついただきました。